ブルガリのプレ・バーゼル新作が日本にもお目見え!|BVLGARI
BVLGARI|ブルガリ
プレ・バーゼルの新作が日本にもお目見え!
全方向からトゥールビヨンを眺められる贅沢
ローマ発の世界的なハイジュエラーというだけでなく、ウォッチメーカーとしても揺るぎのないステータスを確立したブルガリ。緊急来日したブルガリ時計部門のパスカル・ブランツ氏に新作に関してお話をうかがった。驚くべき外装とコンプリケーションの融合、さらには芸術的な色合いの文字盤に、ウォッチメーカーとしての研ぎ澄まされた技術力を見た。
Photographs by JAMANDFIXText by KAWADA Akinori
どこまでも進歩する技術は脱帽もの
2015年、ブルガリは1月にプレ・バーゼルの新作をジュネーブで発表した。その新作が、このほど日本にもお目見えした。特にジュネーブで注目の的となっていた「サファイア ウルトラネロ トゥールビヨン」はインパクトが強烈だ。ムーブメントを徹底的にエッチングしたトゥールビヨンはハイレベルだが、それだけに留まらない時計なのだ。
「このトゥールビヨンの最大の特徴は、ほぼ完全なスケルトンモデルだということです。文字盤とケースバックはもちろん、今回は、ケースサイドにもサファイアクリスタルを使用し、シースルーとしました」
そう語るのは、新作とともに来日したブルガリの時計部門コミュニケーション シニアマネージャー、パスカル・ブランツ氏。硬度の高いサファイアクリスタルをシリダー状に成形することは大変に難しく、それだけでもこの外装技術の高さがうかがい知れる。
文字盤の外周リングのドットマーカーは、同色の蛍光カラーのシャフト状のマイクロチューブがケースバックまで貫いてケース内にセットされたものだ。暗闇では、このマイクロチューブのスーパールミノバが発光し、文字盤側のドットのみならず、ケース側面まで輝いて見えるのだ。チタン製のケースには、ブラックDLC加工が施されており、この輝きが極めて強力なコントラストを発揮し、コンプリケーションモデルをいちだんと独創的に見せている。
さらに、2月に発売された、自社製ムーブメントであるソロテンポを搭載する「オクト」のブルーダイヤル仕様もひときわ印象深い。
「今回の『オクト』は、非常にツヤのある唯一無二なブルーを発色させることに成功しました。ブルーサファイア色の塗料を、塗布しては磨き、塗布しては磨きを何度も繰り返し、大変に手間をかけて作り上げています」(前出 フランツ氏)
ジュエリーのサファイアブルーからインスピレーションを受けたダイヤルカラーは、110もの超多面体ケースにより独自のエレガンスを発揮する「オクト」に、いちだんと深みを与える色合いであり、選択の幅も広がった。
いずれもレベルの高いメカニズムに、優れた外装のデザインと製造技術が融合した時計であり、バーゼルワールドに向け、ブルガリのウォッチメイキングの進化を感じさせる。
サファイア ウルトラネロ トゥールビヨン
ケース|ブラックDLC(ダイヤモンドライクカーボン)加工チタン&サファイアクリスタル
直径|53mm
厚さ|14.89mm
ムーブメント|手巻き(GG8000)
機能|トゥールビヨン
ストラップ|アリゲーター
防水性|3気圧
限定本数|30本(受注生産)
予価|2420万円(税抜)
パスカル・ブランツ|PASCAL BRANDT
ブルガリ 時計部門コミュニケーション シニアマネージャー。2001年までは、ヨーロッパを中心に時計ジャーナリストとして活動していたが、そんなパスカル氏に転機が訪れる。2001年より有名時計ブランド コミュニケーションマネージャーに就任。以後、名だたる時計ブランドを経て2009年よりブルガリへ入社。時計への深い知識で知られる。
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