ピアジェ|SIHH 2015 ジュネーブサロン速報|PIAGET
PIAGET|ピアジェ
ブランド誕生から現在まで薄型を追求
大人のエレガンスを追究するピアジェの美学
元々、腕時計とはケースを薄型化することで技術力を競うものだった。そんな時計の伝統と美しさを継承し続けるのがピアジェである。これまで25種の薄型ムーブメントを開発し、うち14種が、さまざまなカテゴリーで“世界最薄”を樹立。2014年も“世界最薄の手巻き腕時計”を誕生させたばかりだ。そして、2015年“手巻きフライバッククロノグラフ”“自動巻きスケルトントゥールビヨン”で世界最薄のレコードを樹立。そのフォルムには見ほれるばかりだ。
Text by KAWADA Akinori
「ピアジェ アルティプラノ」クロノグラフ
2つの世界記録を持つエレガントなクロノグラフ
手巻きのフライバック付きクロノグラフにおいて、「ケースの厚さ」が8.24mm、「内蔵されるムーブメント(機械)の厚さ」も4.65mmで世界最薄と、1度に2つのレコードホルダーとなったのがこの時計だ。クロノグラフは、ストップウォッチ機構を動作させるための歯車やレバー類が多く、薄型化するのが難しい。だが、ピアジェの技術陣は、改めてこの難題に挑み、パーツの1つ1つの設計から見直した。
例えば、クロノグラフギアフィンガーというパーツの厚さは、たったの0.06mm、「紙の厚さ?」かと言いたくなるほどだ。こうして生まれたこの時計のフォルムを目の当たりにすると、大人の時計とはかくあるべしという姿を見せ付けられた思いがする。
ケース|18Kピンクゴールド
直径|41mm
厚さ|8.24mm
ムーブメント|手巻き(Cal.883P)
機能|フライバック機能クロノグラフ、スモールセコンド、第2時間帯表示
ストラップ|アリゲーター
防水性|3気圧
発売時期|9月
税込予価|399万6000円
「ピアジェ エンペラドール・クッション」1270S
文字盤側で自動巻き機構とキャリッジが共演
時計に余分な機構がつくほどにムーブメントは厚くなり、時計自体も厚くなる。トゥールビヨンのようなコンプリケーションと自動巻き機構は、その典型で、この2つが重なれば、ケース厚10mmを切るのは至難の業だ。だが、この時計のケース厚は、この分野で世界最薄の8.85mm。自動巻き機構はマイクロローターを採用し、ほとんど地板と一体化。トゥールビヨンはこの時計の先代機「1270P」で培った技術を生かし、小型化・軽量化が極限まで進められた。
そして、ムーブメントの剛性を確保できるギリギリまでスケルトン化。キャリッジをはじめ、時計の枢要な部分を一目で鑑賞できる。精緻なメカニズムを好む時計ファンには、こたえられない愉しみである。
ケース|18Kホワイトゴールド
直径|46.5mm
厚さ|8.85mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.1270S)
機能|トゥールビヨン
ストラップ|アリゲーター
防水性|3気圧
発売|未定
税込予価|2905万2000円
トラディション
まるで黄金の布地のようなブレスレット
ピアジェは、大勢の女性の心を掴んで離さない名門ジュエラーでもあり、この時計はその面目躍如ともいう時計である。オーバルケースは1960年代のレディスウォッチにインスピレーションを受けたもので、フェミニンでエレガントな造形美を誇る。そこに取り付けられたブレスレットは、ピアジェが継承する「パレス仕上げ」という特殊な技法が施される。ただでさえリンクのキメ細かなブレスレットの表面は“ファブリック(布地)”のような表面に仕上げられ、ブレスレットは直接ケースにロー付けされている。ひとつひとつがクローセット(爪留め)されたダイヤモンドのベゼルに、しなやか手首を飾る黄金のブレスレット。その姿は、時計自体がジュエリーのような美的な造形である。
ケース|ダイヤモンド付き18Kホワイトゴールド、ダイヤモンド付き18Kピンクゴールド
サイズ|縦22×横27mm
ムーブメント|クォーツ(Cal.50P)
ストラップ|18Kホワイトゴールド、18Kピンクゴールド
防水性|3気圧
発売|未定
税込予価|777万6000円(ホワイトゴールド)、756万円(ピンクゴールド)(直営ブティック限定)
ピアジェ カスタマーデスク
0120-73-1874
http://www.piaget.jp