野生動物の威厳を称えるユニークピースをSIHH2019で発表|VACHERON CONSTANTIN
VACHERON CONSTANTIN|ヴァシュロン・コンスタンタン
熟練した時計製造技術を駆使する「メカニック・
ソヴァージュ」に、タイガーとパンダが登場
ヴァシュロン・コンスタンタンが2018年に初披露した1点製作モデル「メカニック・ソヴァージュ」のラインナップに、タイガーとパンダを主役にした新作3モデルが加わった。ヴァシュロン・コンスタンタンの熟達した時計製造技術と芸術的なメティエ・ダールを駆使し、野生動物が湛える威厳をダイナミックに描き出すコレクションだ。
Text by OZAKI Sayaka
ダイナミックな野生動物の姿を彫金と木象嵌で描き出した
ヴァシュロン・コンスタンタンがSIHH2019において、レ・キャビノティエ部門が手掛ける1点製作モデル「メカニック・ソヴァージュ」の新作コレクションとして、「レ・キャビノティエ“インペリアル・タイガー”」「レ・キャビノティエ“マジェスティック・タイガー”」「レ・キャビノティエ“ワイルド・パンダ”」の3モデルを発表した。
これらの新作は、キャリバー2460 G4で駆動するオフセンターの時刻および日付表示によって、ダイアル中央に十分なスペースが生み出され、パウンス装飾とウッド・マルケトリーによって、躍動感あふれるタイガーとパンダ、自然の情景が描き出された。
パウンス装飾すなわちバス・レリーフ(浅浮き彫り)とは、金に彫刻を施して立体的な印象を生み出す彫金技法。いわゆる“トロンプルイユ”と呼ばれる一種の騙し絵の効果によってモチーフに動きを与える手法だ。また、ウッド・マルケトリー(木象嵌)とは、手作業で細かくカットしたさまざまな色や形の薄い木片を使ってモチーフを構成する技法。これらにより、陰影や色彩、量感を生み、野生動物の個性や動物の周囲に広がる情景のみならず、豊かな自然がダイアル上に再現されている。
「レ・キャビノティエ“インペリアル・タイガー”」と「“マジェスティック・タイガー”」では、ウッド・マルケトリーによる岩と木の葉を背景に、バス・レリーフの技法を用いてタイガーがジャングルを抜けて歩み、高い岩から飛び降りる一瞬がダイアルに再現された。マスターエングレーバーは、マットやポリッシュ、サテンブラッシュなどを微妙に交えながら各種の表面仕上げを極めて正確に施し、彫金技法で生まれた陰影がタイガーの姿をよりビビッドに見せている。彫金以外にも、タイガーの縞模様を強調するために素材を黒く酸化させる技法も施された。このように仕上げに極度の注意を払うのは、ヴァシュロン・コンスタンタンのまさに“シグネチャー”である。
「レ・キャビノティエ“ワイルド・パンダ”」はウッド・マルケトリー技法によって、300以上の木片を組み合わせ、パンダの姿と竹林を鮮やかにダイアルに再現。各モデルには、装飾の複雑さの度合いに応じて5種類から20種類の木片が用いられている。これらのバラエティ豊かな木片の色彩が、繊細な技と感覚を持つ職人の手によって組み合わされ、リアリティに満ちたシーンが生み出されている。
本シリーズは、時、分、日付、曜日の表示に針ではなく4枚のディスクを用いている。11時と12時の間で「時」、1時と2時の間で「分」、7時と8時の間で「曜日」、4時と5時の間で「日付」が窓表示される構造だ。時と分は通常回転、曜日と日付はジャンピング式。約40時間のパワーリザーブが備わるキャリバー2460 G4は、直径41ミリの18KWGまたは18KPG製ケースに収められ、時計製造における最高級の仕上げ基準に準拠して装飾されたその姿を、透明なケースバックから鑑賞できる。
レ・キャビノティエ “マジェスティック・タイガー”
レ・キャビノティエ “インペリアル・タイガー”
レ・キャビノティエ “ワイルド・パンダ”