革新的なケース素材を採用した新たなる「トップガン」シリーズ|IWC
IWC|アイ・ダブリュー・シー
セラミック+チタニウム。IWCが開発した
新素材“セラタニウム”採用モデル
近年の新作モデルの特徴は“ケースの質感”にある。質感は、金属の持つ本来のポテンシャルを高め、時計をさらに魅力的に見せる効果を発揮する。IWCがリリースした「トップガン」新作は、もちろん単なるブラックではない。新素材のマットな質感を生かした“黒”が魅力だ。
Text by KOIZUMI Yoko
時計メーカーが自ら開発した新素材“セラタニウム”とは!?
「トップガン」とは米海軍戦闘機戦術教育プログラムの通称だ。この訓練プログラムは優秀なパイロットに対し、高度な戦術訓練を施すためのもので、その訓練内容は過酷を極める。そのため、着用する腕時計にはセラミックやチタニウムといった堅牢なケース素材が選ばれ、特別設計がなされている。
SIHH2019で発表された「トップガン」シリーズでは、IWCが新規に開発したセラタニウム採用モデル「パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガン・セラタニウム」がラインナップした。
セラタニウムとはチタニウムとセラミックの優れた材料特性を備えた新素材であり、IWCが5年の歳月をかけて開発に成功したものだ。チタニウムと同等の軽さと堅牢性、そしてセラミックと同等の硬度を備え、軽量で傷がつきにくく、耐腐食性にも優れている。また肌への刺激が軽減されているのも特徴だ。
印象的なマットブラックは、セラタニウムの素材自体が持っている色合いで、この質感の良さも同素材のアドバンテージ。DLCコーティングを施す必要がなく、長期使用のなかで剥がれや欠けが発生しない。まさに「トップガン」シリーズにピッタリの素材である。
プッシュボタンやリュウズ、ピン、バックルといった細かなパーツもすべてセラタニウム製。これまでのオールブラックモデルにありがちな素材差による発色の違和感もなく、完全に一体感のある黒一色のアイテムを実現。その存在感の高さも、このモデルを魅力的に見せている。
「パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガン・セラタニウム」のマットな質感は、屋内照明のもとでパイロットウオッチ特有のラギッドさをほど良く抑え、むしろドレステイストをも演出する。この質感の高さならば、既存の常識にとらわれずにあらゆるシーンで着けこなしてみたくなる。
パイロット・ウォッチ・ダブルクロノグラフ・トップガン・セラタニウム
Ref|IW371815
ムーブメント|自動巻きクロノグラフ(Cal.79420)
パワーリザーブ|44時間
機能|スプリットセコンドクロノグラフ、日付・曜日表示
ケース素材|セラタニウム
ケース径、厚|44m、16.8mm
ストラップ素材|布製インレイ付きラバーストラップ
価格|156万円(税別)