WATCH & JEWELRY /
SIHH&BASEL
2019年3月28日
ダブルムーンフェイズを搭載した新作「アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」|HERMÈS
HERMÈS|エルメス
北半球と南半球、ふたつの月の満ち欠けを表現した
ポエティック・コンプリケーション
エルメスから、新作「アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」が発表された。地球の北半球と南半球、それぞれから見える月の満ち欠けを同時に表示するムーンフェイズ機構が搭載され、見る者を宇宙空間へと誘う遊び心あふれるデザインだ。
Text by OZAKI Sayaka
“月の時間”を文字盤全面で表現。複雑機構を用いた詩的アプローチ
SIHH2019で発表されたエルメスの新作「アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」は、北半球と南半球のムーンフェイズを同時に表示する、斬新なアイデアが特徴だ。ふたつの月をマザー・オブ・パールで描いたダイアル上に、時分と日付を針で指し示すふたつの可動式スモールダイアルが無重力状態のように浮かび上がり、そして水平の状態を保ったまま周回させることで、月の満ち欠けが表現された。
この独創的なダブルムーンフェイズ機構は、エルメス・マニュファクチュールのHl837ムーブメントに組み込まれた特別なモジュールによって実現され、自由闊達なエルメスの“時”の概念を反映したもの。ダイアルは、メテオライト製とアベンチュリン製の2種。月のクレーターや星空を表したダイアル上に、ふたつのスモールダイアルが天体のように軌道を描き、見る者を宇宙空間へと誘うウオッチなのだ。
スモールダイアルのインデックスには、「アルソー」のアイコンである斜体のアラビア数字がスタイリングされた。ストラップにはグラファイト色またはブルー・アビス色のアリゲーター・マットが組み合わされ、優美な気品を漂わせている。この独創的な「アルソー ルゥール ドゥ ラ リュンヌ」は世界限定各100本で、2019年6月頃に取り扱い開始予定だ。
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