最新「永久カレンダー搭載クロノグラフ」は、希少なプラチナバージョン|PATEK PHILIPPE
PATEK PHILIPPE|パテック フィリップ
プラチナケースにゴールド・オパーリン・ダイアルを合わせた
ヴィンテージライクな傑作
1941年に誕生して以来、パテック フィリップの永久カレンダー搭載クロノグラフは、同社の“顔”として、その完璧なフェイスを受け継いできた。近年では2011年に18KWGモデルが発表され、2015年には18KRGバージョンが加わり、そして今年、最高級素材のプラチナモデル登場に至った。2018年の新作誕生により、既存の5270ではじまるシリーズはすべてディスコンとなる。
Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)
銅色ダイアルの渋さと、プラチナケースの高潔さと
ボルドーワインに例えるならば、2010年。ポルシェで言えば、1973年のナローボディ。そんな風に、2018年のパテック フィリップ「永久カレンダー搭載クロノグラフ」は、この先、記憶に残るに違いありません。
つまり、“当たり”。
プラチナケースとゴールド・オパーリン・ダイアルの組み合わせによるヴィンテージライクな美しさは、パテック フィリップの歴史そのものを感じさせます。気取らない最上級。もうベスト・オブ・ベストです。
3つのインダイアルは3時位置が30分積算計、9時位置がスモールセコンド、6時位置が指針式デイト表示および月齢表示。7時位置の表示窓は昼夜表示、5時位置の表示窓は閏年表示。ほかに12時位置下のふたつの小窓で曜日と月を表示します。
文字にするだけでもう複雑。これほどの情報を、しかもタキメーターまで記しながら、パテック フィリップは美しいバランスで表現してきたのです。このモデルの前では、レス・イズ・モアなんて言葉も陳腐に聞こえます。
アラビア数字インデックスをダイアルの上半分に留め、下半分を大きく使ってインダイアルを配置する潔さ。こういう竹を割ったようなブレない判断が、直球ど真ん中の剛速球でユーザーの心を射抜くのです。しかも、数字書体も細かく使い分けてチャーミングな一面を出しています。愛くるしい限りです。
ステップドケースの膨よかなケースラインといったら、もう悩ましい限りです。金属の曲面をいかに美しく魅せるか。その研鑽を続けてきたブランドが、しかも高額モデルであることからコストを厭わない自由さと相乗して、こんなにも美しく輝きを見せています。
ケースサイド6時位置のダイヤモンドは、プラチナケースであることの証です。その左のプッシュピースは、ムーンフェイズの調整用。このようにプッシュピースがケース各所に計4個付いてます。
Page02. そしてもうひとつ、新形状“ドロップ・リンク”ブレスレット
PATEK PHILIPPE|パテック フィリップ
同じく5270シリーズの18KRGモデルに
ブレスレットモデルが新登場
そしてもうひとつ、新形状“ドロップ・リンク”ブレスレット
2015年に発表された18KRGケースの「永久カレンダー搭載クロノグラフ」がパテック フィリップのエクスクルーシブな“ドロップ・リンク”のブレスレットを装着して登場。5連のピースからなるこのブレスレットは、しなやかな装着感に特徴を持ち、さらに永久カレンダーの調整ボタンをブレスレットのエンドピースに収めています。
フェイスは、従来のシルバー・オパーリン文字盤から、エボニー・ブラック・ソレイユ文字盤へ。ローズゴールドのバーインデックス、リーフ型針と明快なコントラストを成し、インデックスの判読性を高めています。
このモデルの登場により、従来のアリゲーターストラップ付き18KRGモデルはディスコンとなり、「永久カレンダー搭載クロノグラフ」の18KRGモデルはこのモデルに1本化されます。
あっ、ブレスレットまでゴールド無垢なので、時計全体でズシリと重みがありますよ。もちろん、それ以上に、腕元に特別な輝きを添えるゴージャスモデルであることに間違いありませんが。