「アクアノート」コレクションに初のクロノグラフがラインナップ|PATEK PHILIPPE
PATEK PHILIPPE|パテック フィリップ
オレンジを大胆に使った
「アクアノート」初のクロノグラフ
コンテンポラリーとクラシックを高いレベルで融合し、独自の世界観を演出してきた「アクアノート」。その誕生から21年目にして、クロノグラフがコレクションに初登場。アクセントカラーはオレンジだ。
Text by KOIZUMI Yoko
21年目の新シリーズが登場
ファンにとっては“ついに”と言うべきか。アクアノートコレクション誕生21年目にして、初めてのクロノグラフ「アクアノート・クロノグラフ5968A」が登場する。
搭載されるモジュールはフライバック・クロノグラフ。一般的なクロノグラフ同様、リュウズを挟んで上下にプッシュボタンが配される外観は同じだが、下側のリセットボタンの構造に違いがある。
フライバック・クロノグラフの場合、このボタンを計測中に押すと、
ストップ → リセット → 再スタート
がワンプッシュ操作で行なえるのだ。この際に計測針が一瞬にして帰零することから“フライバック”という名称が付いている。ちなみに一般的なクロノグラフでは計測中にリセットボタンを押すことはできない。
つまりクロノグラフのなかでも、グレードが高いクロノグラフ機能が搭載されているのである。
さらにキャリバーCH 28-520 C/528に搭載されるのは安定した操作性を実現し、信頼性も高いディスクによる垂直クラッチ。しかもこの垂直クラッチはほとんど摩耗なく動作するため、クロノグラフ針をつねに動かし、秒針替わりに使うことも可能だとか。これには、さすがパテック フィリップと感心させられた。
計測針はクロノグラフ針と60分積算計用の針の2本のみというスッキリとした表情。その表情を引き立てるのが“オレンジ”のアクセントカラーだ。計測に関わる表示をオレンジとすることで、視認性を高めている。
また、このオレンジがダイナミックさをも表現する。アクアノートはパテック フィリップのなかで若々しいデザインだが、ここまで大胆な色遣いは初めて。オレンジのアクセントカラーで、アクアノート・コレクションに「ダイナミック」というキーワードが新しく加わったのだ。オレンジのコンポジットバンドも付属しており、こちらに付け替えると、大胆かつ斬新な印象はさらに増す。
現行モデルのなかで、オレンジカラーを使っているモデルは、このアクアノートのみということを考えれば、「アクアノート・クロノグラフ5968A」はパテック フィリップの“新たなる挑戦”を掲げたモデルと言える。