ハイジュエリーたちが紡ぎだす、妖しくも美しい物語|Dior
Dior|ディオール
ヴェルサイユ宮殿をモチーフにしたコレクションの最終章
隠し通路と秘められた私室をテーマにした新作ハイジュエリー
ディオールから新作のハイジュエリーコレクション「Dior à Versailles, pièces secretes(ディオール ア ヴェルサイユ, ピエス スクレ)」が登場。ヴェルサイユ宮殿をモチーフにしたコレクションの最終章となる。
Text by YANAKA Tomomi
ミステリアスな仕掛けとカラーで語られるロマンス
創業者クリスチャン・ディオールによるデビューコレクション以来、メゾンにとって絶えずインスピレーションの源であり続けてきたヴェルサイユ宮殿。2016年からは、ヴェルサイユをテーマにしたハイジュエリーが毎年発表されてきたが、その最終章となる新作がついにヴェールを脱いだ。
手掛けたのはディオール ファインジュエリーのアーティスティック ディレクター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ。彼女は2016年に夜のヴェルサイユ宮殿、昨年は光り輝く宮殿とその庭をモチーフにしてきたが、新作「ディオール ア ヴェルサイユ, ピエス スクレ」では、隠し通路と秘められた私室をテーマに製作。宮殿の舞台裏での伝奇的な陰謀や王室内のロマンスがジュエリーを通して繰り広げられていく。
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが「私は色あせた薔薇色や紫に近い赤、玉虫色のムーンストーン、濃い空色といった明暗のある石を使いたかったのです」と語るように、ミステリアスなカラーが特徴のコレクションだ。
グリーンの大きな宝石と華やかなダイヤモンドが印象的なリングは、一部を滑らせるとメメント・モリの象徴であるスカルモチーフが現れ、それはまるで王とその愛妾の寝室を繋ぐ秘密の廊下を照らす蝋燭の灯りから浮かび上がる幽霊のよう。
また別のジュエリーでは、ダイヤモンドの下から別の石が現れ、新しい世界へと導く“秘密の扉”という趣。隠された引き出しを開けると恋人たちがひそかに交わす手紙が大切にしまわれた小さな宝石箱が現れるのだ。
このほかにも、太陽やクローバー、ハートなどのモチーフがアンティークジュエリーの紋章のように彫られ、ジュエリーが動くことで見え隠れするイヤリングなど、多彩なアイテムが発表された。
見ているだけでその妖しくも美しい世界へと惹き込まれていく新作「ア ヴェルサイユ, ピエス スクレ」コレクション。宝石たちが紡ぎだす物語の世界に足を踏み入れてみたい。
クリスチャン ディオール
0120-02-1947
https://www.dior.com