ヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデントが新作を語る|VAN CLEEF & ARPELS
VAN CLEEF & ARPELS|ヴァン クリーフ&アーペル
ヴァン クリーフ&アーペルが新作「ポーダンヌ」を発表(1)
大人のフェミニズムを詩情豊かに体現するハイジュエラーとして、女性たちを虜にし続けているヴァン クリーフ&アーペル。2015年9月、ジャパン プレジデントに就任したアルバン・ベロワー氏にエモーショナルな美しさを放つ新作コレクションと自身の思いについて伺った。
Photographs by KITAI HiroyaText by NOGUCHI Minako
エレガントな宝石で優美につづるファンタジーな物語
ヴァン クリーフ&アーペルから新たに発表されたハイジュエリーコレクション「ポーダンヌ」は、フランスで長く愛されている物語『ろばの皮』からインスピレーションを得てデザインされたロマンチックな逸品。物語の主人公である若きプリンセスへのオマージュとして、美しい女性の姿、自然、繊細なクチュールなど、優雅なジェリーをラインナップする。
――おとぎ話「ろばの皮」をデザインソースとするハイジュエリーコレクション「ポーダンヌ」の誕生のきっかけを教えてください。
シャルル・ペロー作の『ろばの皮』は、フランスで古くから親しまれているおとぎ話です。1970年には、ジャック・ドゥミ監督が『ロバと王女』と題して映画化し、カトリーヌ・ドヌーブをはじめとする素晴らしい俳優や美しいコスチューム、そしてイマジネーションを膨らませる音楽で、幅広い世代の人々を魅了しました。もちろん、私も大好きな作品です。ファンタジックな物語には、愛やロマンスを象徴するものも多く登場します。そのフェミニンかつ、ポエジーな世界を、ヴァン クリーフ&アーペルとして語りたいと考えたことが、ジュエリーコレクション「ポーダンヌ」誕生のきっかけです。
――「お城での幼少時代」「魅惑の森」「幸せな結婚」をテーマとする「ポーダンヌ」コレクションでは、どのような点にこだわって作られましたか。
「ポーダンヌ」は非常に複雑なコレクションです。王女のドレスを象徴する「空の色のドレス」「太陽の色のドレス」「月の色のドレス」というクリップを、例にあげますと、まず始めに、デザインが考案されます。それをもとに模型を作り、ドレスの波打つようなしなやかな動き、プリンセスの立ち姿などを正面から、そして裏から細かく検証し、再現していきます。
私たちが“マンドール(黄金の手)”と呼ぶ職人の技術をたっぷりと注ぎ込み、丁寧に作りました。また、宝石選びもコレクションの重要な要素です。優れた純度、輝き、カッティングなど、いずれもハイクオリティにこだわると同時に、作品の心を映す、物語を語るにふさわしい宝石を選んでいます。そうして、ジュエリーひとつひとつに、メゾンの思いを吹き込みました。
Page02. 私たちのジュエリーは芸術と文化の会話の中から生まれる
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ヴァン クリーフ&アーペルが新作「ポーダンヌ」を発表(2)
私たちのジュエリーは芸術と文化の会話の中から生まれる
――ジュエリーを作るうえで、大切にしていることは、どんなことですか。
詩的な世界を愛するヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーでは、芸術や文化、自然、ダンスなどからインスピレーションを得て、ジュエリーをデザインしています。「ポーダンヌ」コレクションの前には、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』やジュール・ヴェルヌの『驚異の旅』の文学作品から着想を得たジュエリーを発表しました。私たちのジュエリーは、常に芸術と文化の会話の中から生まれます。そのスピリットがメゾンの伝統であり、歴史を反映していると思います。
――ジャパン プレジデントに就任された感想をお聞かせください。
世界の中で最も洗練され文化を持つ日本でのプレジデント就任は、私の誇りであり、名誉なことです。プレジデントのミッションのひとつとして、日本のみなさまに、ヴァン クリーフ&アーペルの品質のすばらしさや作品の多様性をお伝えし、メゾンを知っていただくことがあります。
そのためには、サービスやコレクション、イベントなど、すべてにおいて妥協をすることなく、特別な存在であり続けることが大切だと考えています。そしてみなさまに、ヴァン クリーフ&アーペルの魔法をかけ、喜んでいただきたいと思っています。
ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク
0120-10-1906
http://www.vancleefarpels.com