CHOPARD|ミッレ ミリア GT XL GMT
CHOPARD|ショパール
ミッレ ミリア GT XL GMT
Text by OPENERS
1927年にイタリアで誕生したヴィンテージ・カーレース、ミッレ ミリアの公式スポンサーを務めているショパール。同社が1988年より、毎年発表し続けている名作コレクションが、同レースからインスパイアを受けて製作される「ミッレ ミリア」である。
なかでも2008年に発表された「ミッレ ミリア GT XL GMT」は、44mmのやや大ぶりなケースを採用した、モータースピリッツを宿すスポーティな外観に、実用的なGMT機能を搭載した佳作。
GT XL特有のビッグサイズの文字盤に、植字式の時インデックスや、分・秒インデックスを大きく配置し、視認性を高めるばかりか、非常にダイナミックな印象を与えてくれる。文字盤中央には24時間インデックスを配置し、センターにセットされた赤針によってセカンドタイムの表示が可能だ。むろんコレクションの共通仕様となるレースのエンブレムと赤い矢のロゴマークは、3時位置にしっかりとレイアウト。風防には一体型の日付拡大鏡を備えるなど、細部まで手抜かりない造り込みである。
ヴィンテージ・カーレースのクラシカルな気品を伝える18KRGケース×スレートグレーダイヤルのほか、よりスポーティ感を強調するSSケース×ブラックダイヤル(80万3250円)のバリエーションも用意。バレニア カーフベルトから、1960年代のダンロップ レーシングのタイヤをモチーフとしたラバーベルトへの変更も可能。いずれにしても、コレクションを重ねるごとに、伝説のカーレース特有の世界観が深まっていくようだ。
自動巻き。毎時2万8800振動。約46時間パワーリザーブ。ケース径44.0mm。ケース厚14.25mm。18KRGケース。クロコダイルベルト。100m防水。222万6000円。
BRAND HISTORY
1860年に懐中時計のムーブメント製作から始まったショパールの歴史。20世紀前半には宝飾ブランドとしても名を馳せ、1960年代には代表作の「ハッピーダイヤモンド」を考案する。文字盤内でダイヤモンドがくるくると自在にたわむれる様子は、現在に至っても、なお世界中の女性をとりこにし続けている。
また本懐にあたる機械式時計の分野においても、ショパールは確固たる実力を秘めている。88年からはヴィンテージ・カーの祭典、「ミッレ ミリア」レースをスポンサードし、同レースに関連したコラボモデルを発表。ほぼ毎年発表されるクロノグラフを中心とした機械式時計の完成度の高さにより、ショパールはスポーティブランドとしての一面をも併せ持つようになった。
1997年には4年半以上もの開発期間の末、悲願のマニュファクチュール・キャリバーを完成させる。同年、創業者のルイ-ユリス・ショパールのイニシャル持つムーブメントを搭載した「L.U.C 1860」を発表。これを皮切りにして、ショパールは次々とマニュファクチュール・キャリバーを開発する。
2003年には複雑時計「クアトロ トゥールビヨン」を発表し、05年には時計の新たな品質基準「カリテ フルリエ」に初の認定を受けた「L.U.C フルリエ」でも大きな話題を呼んでいる。
そして07年、ショパールは遂に開発が最も困難とも言われる自社製クロノグラフ・ムーブメントを搭載したモデル「L.U.C クロノワン」の開発にも成功。マニュファクチュールブランドとして急速な発展を遂げ続けている。
【創業年】1860年
【創業地】スイス、ソンヴィリエ
【主なシリーズ名】L.U.C、ミッレ ミリア、ハッピーダイヤモンド
【問い合わせ先】ショパール ジャパン プレス 03-5414-2520
公式サイト:http://www.chopard.com/