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世界最大級の高級時計専門マーケットプレイスを展開する「Chrono24（クロノ24）」 （本社: ドイツ・カールスルーエ、創設者兼CEO: ティム・シュトラッケ）は、運営するChrono24サイト（https://www.chrono24.jp/）のデータを、マッキンゼー・アンド・カンパニーが6月14日に発表したファッション、ジュエリー、時計に関する調査に提供した。ここ数年で、Chrono24サイトにおける中古高級時計のリクエスト数※は増加し、日本ユーザーからの中古高級時計のリクエスト※はアジア最多となった。実際に、マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査結果では、中古時計市場が世界規模で急成長していることが判明。調査に提供したChrono24の中古高級時計市場に関するデータを公開する。
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、Chrono24を含む各社からのデータを調査した結果、中古高級時計市場は急成長しているセグメントであり、2025年までに売上高が300億ドル（約3兆2900億円）に達すると発表した。中古時計市場のオンラインでのシェアは30％、実店舗は5％を記録し、今後の数年間で両方の市場において成長は加速すると予想している。
実際に、毎月約900万人が訪問する、高級時計専門マーケットプレイスChrono24では、2018年以降中古高級時計の売り上げが伸長している。日本のユーザーにおいては、中古高級時計のリクエスト数※が全体の59.4％を記録し、アジアで最多を占めている。世界全体と比べ、日本のユーザーでは中古高級時計をリクエストする傾向が約30％高いことが判明。
■中古高級時計の売り上げは3倍以上に
2018年以降、Chrono24では中古高級時計の売り上げが3倍以上になり、2020年には中古高級時計がGMV（総市場価値）シェアの3分の2を占めた。（図表左下）
■女性からの中古高級時計のリクエストも10.5％高い結果に
中古時計のリクエストの約95%を男性が占める一方、女性においても新品または未使用の時計よりも、中古時計のリクエストが10.5%高い結果となった。
■若い世代ほど中古高級時計に対する抵抗が少ない傾向に
18-39歳のミレニアル世代とZ世代のユーザーが中古高級時計のリクエストのうち61.3%を占め、2019年から2020年に70％増加。 30歳未満のユーザーは、50-60歳のユーザーと比較し、新品または未使用の時計よりも中古高級時計のリクエストが13.49％高くなっている。（図表右下）
高級時計市場において、若年層の消費に対する価値観が変化しており、価値だけでなく長期的に使用できるかに重きを置く傾向にある。この変化により、ミレニアル世代とZ世代では、中古の高級時計の購入がますます受け入れられるようになり、2020年のコロナ禍による爆買いなどの消費者心理の変化もこの傾向を加速させた。18-39歳の中古品へのリクエスト数※は2019年から2020年にかけて70％増加した。
【Chrono24 CEOのティム・シュトラッケより】
「現状、時計ブランド各社においては、D2Cに対応できるようなビジネスを展開するほか選択肢がありません。パンデミックにより、加速したオンラインショッピング体験に対する顧客の期待は劇的に大きくなり、eコマースをまだ採用していないブランドは時代遅れになっています。
今ではさらに広く普及している中古高級時計市場が、大きなパラダイムシフトを生み出しており、コレクターはより速く『トレードアップ』できます。時計初心者は、より早く市場に参入できます。また、時計メーカーの限られた供給により、長期間ウェイティングリストに頼ってアイテムを手に入れるまで待つ必要がなくなりました。そして、情熱的な時計愛好家は、業界の衰退と流れを追い、常に並外れた価値や時計を探し続けています。」
