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全米屈指の不動産デベロッパー、ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーションは、ハワイ、オアフ島ホノルル中心部で最大のマスタープランコミュニティ「ワードビレッジ」の開発を手がけている。権威ある建築雑誌であるアーキテクチュアル・ダイジェスト誌により「ベスト・マスタープランコミュニティ」にも選ばれたワードビレッジとは、一体何か?ハワイ プレジデントのサイモン・トレーシーは、それは「ホノルルにおける現代の天国」だという。
美しく洗練されたレジデンスの数々と、130店舗にものぼる厳選されたハワイ・ローカルのショップやレストラン。そこかしこに緑があふれ、舗道は整備され歩行者に優しい街づくりになっている。広々とした公園では毎週のようにヨガなどのウェルネスアクティビティやハワイアン・ミュージックを楽しむイベントが開かれ、パブリック・アート展やムービーナイトなども人気だ。「South Shore Market」では、ホノルルで最先端のクリエイターたちが作った品々が並び、地元の人々にも愛されている。オアフ島の最高のグルメや芸術、スタイル、そしてカルチャーを提供することで、世界中の人々が集まり、つながりを持つようになる。そんなワードビレッジは、確かに天国のような場所かもしれない。
ワードビレッジには現在4つのレジデンス・タワーが立ち、2021年に竣工予定のタワーが1つ控えている。いずれも世界的な建築家とデザイナーが手がけ、人気も高くほぼ完売状態だ。地元ハワイの人気に次いで、購入者の2割は日本のお客様だという。そんな注目のワードビレッジが最新プロパティ「KO'ULA」を発表した。手がけたのは「建築界の女王」ジーニー・ギャングと、世界の数々のラグジュアリーホテルをデザインしたインテリア・デザイナー、ヤブ・プッシェルバーグ。著名な2組が組んだことで既に注目度は高いといえるが、まず目を引くのはその外観だろう。波打つような独特なデザインは、タワーの名前の由来にもなっているハワイ原産の赤いサトウキビを表している。ハワイの歴史と文化に深く根付き、その土地の自然も活かしながら、現代的でまだ誰も見たことが無いデザインへと仕上がった。
ジーニー・ギャングの肩書きは建築家ではない。「リレーションシップ・ビルダー(関係を築く人)」である。ジーニーはこれまでも、人々のコミュニケーションを作り出し、更にそれを自然環境にも繋げられる建築を手がけてきた。KO'ULAもその例に漏れず、彼女はKO'ULAのデザインにあたってザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーションと協力し、このマスタープランが住民たちのコミュニティを築き上げるのに有用かを念入りに確かめた。アートやカルチャーが集まる緑豊かなヴィクトリア・ワード・パークのすぐ側に位置するKO'ULAは、ワードビレッジの他の施設と密接に繋がっている。プールやスパ、フィットネスセンター、屋外ダイニング、サンセットバー、子供用プレイエリア、ドッグパークも完備されたこのレジデンスは、コミュニティを築くのには最適といえるだろう。
ジーニーの明確なビジョンとヤブ・プッシェルバーグの洗練されたデザインにより、KO'ULAは、ハワイ古来の自然と最先端のデザインが融合した美しい建築となった。タワーの外装はゆるやかな曲面で構成され。インテリアは、天然の素材と見事な景色、テラスへと流れるオープン・フロアプランを誇り、室内と屋外が溶け合う空間を作り出す。そこで紡がれるライフスタイルそしてコミュニティは、やはり上質で唯一無二のものになるだろう。
ワードビレッジ ジャパン ギャラリー