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埼玉県草加市といえば、「草加せんべい」で知られているが、実は、関東屈指のレザーのメッカ。
昭和10年代から約100年近く、原皮の調達から鞣し、染色等皮革素材の生産が盛んであることは、草加市在住の人にさえあまり知られていないのが現実だ。
しかも、原皮から製品までを扱う関連業者が市内には、なんと約180社も存在する。
いずれも小規模ながら、独自の技術で世界に名だたるブランドからの注文を扱い、新しい加工を開発し続ける「オンリーワンマニュファクチュア」として活動を続けてる。
特徴的なのは、牛・豚・ ヒツジ・ヤギ・は虫類・毛皮等たくさんの種類の動物の素材が揃う点。動物の大小、種類によって設備や加工方法に違いがあれど、草加ではほとんどの皮革を扱っているのだとか。それこそ、もしかしたらあのブランドのレザーアイテム草加を通して作られているのかもしれない。
インドアでもアウトドアでも楽しめるインテリアブランド『HIKER(ハイカー)』。空間と時間を超えて旅をするプロダクト
「草加のいい革を世界中の人に知ってほしい」「草加の職人スピリットを知ってほしい」との思いから、2017年クリエイティブチームとインダストリアルデザイナーの山崎勇人氏との連携から誕生したのが、新しいインテリアブランド「HIKER」(ハイカー)。
アイテムには、革で組み立て式のチェアや薪をいれるバスケット、蚊取り線香のケース、金属部分が収納できるナイフやフォークのセットがラインナップ。
アウトドアに限らず、インテリアにもナチュラルでシンプル、使うことで時とともに味わいが出る心地良いレザーを愉しんでみては。
<5つのラインナップ>
[ 1 ] Chair 椅子 168,000円(税抜)
分解可能で、持ち運びもできる革と金属フレームで構成されたチェア。
革本来の持つ上質感を保ちながらインドア・アウトドア両方のシーンで使用が可能。
[ 2 ] Firewood Basket 薪台 92,000円(税抜)
まるで風呂敷のように、一枚のヌメ革で薪を包みこむ収納スタイルの薪台。
丈夫な貼り合わせ加工を施した革が、火のある空間をより美しく演出する。
[ 3 ] Cutlery カトラリー 3,600円(税抜)/1piece
手触りの良い革を柄に使用した、新しい発想のカトラリー。
オープナー、ナイフ、フォーク、スプーン、ブレッドナイフ。
金属部分は回転することで持ち手の革に格納でき、キャンプや登山時にお好みのパーツを選んでカラビナなどにつけて持ち運びできる。
[ 4 ] Tube Tissue ティッシュケース 7,600 円(税抜)/1piece
筒状のシンプルなヌメ革ティッシュケース。
棚や机などの住空間、車のドリンクホルダー、アウトドアテーブルなど場所を選ばず使用が可能。
[ 5 ] Mosquito Coil Holder 蚊取り線香ホルダー 8,600円(税抜)
革とステンレスケースのコントラストが美しい蚊取り線香ホルダー。
夏場の家の中やキャンプで大活躍する蚊取り香をシームレスに持ち歩くことができる。
自然が生んだ天然の繊維である「皮」は、人の手によって「革」になり、“育つ“と言われるように、使うことで時とともに味わいがでてよくなり、手をかければ自分好みの色合いと柔らかさになる。時間(とき)とともに愛着が生まれる革のプロダクトを使うことで生活に潤いが生まれるはず。
これからの寒い季節にもぴったりのラグジュアリーなこだわりのレザーインテリアを取り入れてみては。
【HIKERについて】
「HIKER」は、英語辞典*のハイカー・徒歩旅行者の意味から「人生を旅する人」である こと、また松尾芭蕉の「おくのほそ道の風景地」として草加松原が国の名勝地に指定され ていることで掛詞として命名。
インドア・アウトドアの“空間”を越えて、また過去から未来という“時間”を超えて、ヒトと共にずっと歩んでいく魅力的なプロダクトを提供していく。