MUSIC|坂本龍一、自身の誕生日1月17日(土)に『Year Book 2005-2014』をリリース
MUSIC|2005年から2014年の10年間で書き下ろした未発売音源を収録
坂本龍一『Year Book 2005-2014』
1月17日(土)、自身の誕生日でもあるこの日に、坂本龍一氏が音源をリリースする。タイトルは『Year Book 2005-2014』。全30曲、2枚組で構成されるこのアルバムは、2005年から2014年の10年間で書き下ろした未発売音源を収録した、ファン垂涎の内容だ。
Text by IWANAGA Morito (OPENERS)
音楽へのたしかな熱を帯びた2時間20分超の大作
「このアルバムに込めた熱量は、病気と、それでぽこっと空いてしまったスケジュールの空白でご心配をおかけしているみなさんへの、いまのぼくからのメッセージでもあります。近い将来に作る次のアルバムへのヒントみたいなものもたくさん含まれていると思いますので、どうぞ聴いてみてください」
坂本龍一
坂本龍一氏のニューアルバム『Year Book 2005-2014』が1月17日(土)に発売される。タイトルが示す通り、2005年から2014年のあいだに、氏が書き下ろした楽曲のなかで、未発売のものを全30曲、2時間20分という大ボリュームで収録。
第7回世界合唱シンポジウム『Choral Highlights 2005』のテーマ曲「Cantus Omnibus Unus」、ニューヨークのアート・マガジン『Visionaire』の付属CDのために制作した「Visionare」、果ては「ある日、知らない人からメールが来て、その依頼のとおりに音楽を作って送った。その後、使われたのかどうかもわからない」という「Gohsts」など、シチュエーションもさまざまだが、プロフェッショナルとしての仕事を感じられる、たしかなクオリティで結実した音源が並んでいる。
アルバムとしてパッケージするために制作・編集したものとは異なり、アーカイブの要素が強い本作は、氏の嗜好の波を感じられる内容となっている。長いキャリアのなかの10年という期間だが、アルバムでは、ピアノソロ楽曲や電子音楽、リミックス楽曲など多岐にわたるラインナップが展開される。
氏のコメントによると、本作の発表はかねてから計画しており、このあとは、前作『アウト・オブ・ノイズ』につづくオリジナルアルバムのリリースが控えているとのこと。聴きごたえのある豊かな音楽性に満ちた楽曲群、それが聴き手に引き出す次作の予感。いま、坂本龍一氏が見せるアクションから、目が離せない。
『Year Book 2005-2014』(CD2枚組)
坂本龍一
commons
価格|4860円(RZCM-59752~3)
発売日|1月17日(土)
www.commmons.com/
[DISC 1]
01. Cantus Omnibus Unus
02. Moscow
03. Sonic Mandala
04. Nokiartek-pf01
05. Nokiartek-pf10
06. Visionaire
[DISC 2]
01. 2099
02. Ghosts
03. Kewpie3-b
04. Ropa
05. Bambooshoots
06. FM40ラジオデイズ
07. Chorale|Look For Me Here
08. Schola TV Opening
09. 音羽
10. PEACE
11. Dharma--Theme
12. Dharma--Meditation
13. Dharma--Contemplation
14. Utility Pole in the Moonlight
15. Astronaut Anthem
16. AUDI 2011
17. QMSMAS(2015)
18. Blu
19. Roly-poly 1 | ダンゴムシの誕生
20. Roly-poly 2 | ダンゴムシの脱皮
21. Roly-poly 3 | 死んだダンゴムシ
22. Roly-poly 4 | 雨の中で育つ
23. Roly-poly 5 | 命の循環
24. Whitescape#2