MUSIC|インコグニートの新譜『アンプリファイド・ソウル』が日本先行発売
MUSIC│リードトラックのミュージックビデオが解禁!
35周年を迎え、通算16枚目となるスタジオアルバムを日本先行発売
インコグニート『アンプリファイド・ソウル』
プロデューサーであり、ギタリストのブルーイ率いる音楽プロジェクト「INCOGNITO(インコグニート)」が新作アルバム『Amplified Soul(アンプリファイド・ソウル)』を発表。全世界で発売を予定している5月中旬から6月に先駆け、日本で先行発売された。
Text by YANAKA Tomomi
豪華なゲスト陣でアップデートしたアシッド・ジャズの至宝
1980年代にイギリスのクラブシーンから派生したアシッド・ジャズの中心を走りつづけ、今年で結成35周年を迎えたインコグニート。2012年発表の前作『サリアル』で若々しくリニューアルした彼らが、あらたにはなつ16枚目のスタジオアルバム『アンプリファイド・ソウル』もまた、おもわずカラダを動かしたくなってしまうような、魅力的なラインナップとなった。
なかでも目を引くのが、アシッド・ジャズ・ファンが見たら興奮必至の豪華なゲスト陣。ヴォーカルのカーリーン・アンダーソン、アメリカのネオ・ソウル界で才能を絶賛されているデボラ・ボンドをはじめ、「ジャミロクワイ」のドラム、ニック・ヴァン・ゲルダーらが名を連ねる。
さらに、ヴォーカリストでは、ソロ活動をしていたトニー・モムレルがインコグニートに復帰。現在ロンドンの音大生でもある22歳のキアラ・ハンターが加入するなど、さらなるパワーアップをみせた。
楽曲もソウルフルそのもの。リードトラックの「Hats(Makes Me Wanna Holler)」は、1960年代のモータウン路線のネオ・ヴィンテージを継承する16ビートの軽快なサウンド。これまで4つ打ちを武器としてきたインコグニートにとっての、あらたな一面をみせるものとなった。彼らならではのグルーヴィな音楽も、もちろん盛り込まれ、新局面と十八番が絶妙な塩梅で構成されている。また、日本盤のみのボーナストラック「Part Of The Plan」も収録されている。
「この作品は長年のファンへの贈り物」と語るブルーイ。多彩な才能を集結し凝縮したこのアルバムは、インコグニートの35周年を華やかに彩るのにふさわしい1枚だ。
『アンプリファイド・ソウル』
インコグニート
全17曲
発売中
2592円(PCD-24338)
Pヴァイン・レコード