イギ―・ポップの情熱を捉えた映画『アメリカン・ヴァルハラ』|MOVIE
MOVIE|アルバム制作から熱狂のツアーまで
「POST POP DEPRESSION」の裏側に迫る
イギ―・ポップとジョシュ・ホーミがコラボレーションして生まれた「POST POP DEPRESSION」。そのアルバム制作からツアーに至るまでを追ったドキュメンタリー映画『アメリカン・ヴァルハラ』が公開される。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
ロックシンガー、イギ―・ポップ。50年近い音楽キャリアを誇り、セックス・ピストルズ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ニルヴァーナ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなど後世のビッグ・バンドに多大な影響を与え続ける、ロックの殿堂だ。
2016年にリリースされたアルバム「POST POP DEPRESSION」は、イギ―・ポップ最後のアルバムとも噂されている。イギ―が自費でレコーディングを計画し、自らQUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・ホーミにプロデュースを打診したところから、このアルバムの制作は始まった。
「POST POP DEPRESSION」は、イギ―・ポップ名義作品でも最大級のヒットのひとつとなり、アルバムに伴うツアーは全公演ソールドアウトとなる成功を収めたのだ。
このたびアルバム制作からツアーまでを捉えた映画『アメリカン・ヴァルハラ』が、日本劇場公開される。
イギ―とジョシュとのコラボの始まりから初のデモ音源レコーディング、アルバムのリリース。そしてロンドンのロイヤルアルバート・ホールでのライブまでを追ったドキュメンタリームービーだ。
ジョシュ・ホーミもイギ―・ポップの影響を受けたミュージシャンの一人。幼い頃『レポマン』のサントラを毎日爆音で聴き、それがきっかけでギターを手にした。数十年後、彼は憧れの存在から突然のコンタクトを受け、楽曲の共同作業を打診される。当初はカジュアルなものだったこのコラボは、結果として両者にとって「POST POP DEPRESSION」というアイコニックなアルバムを作り上げた。
イギ―、ホーミのほかQUEENS OF THE STONE AGEでホーミのバンドメイトであるディーン・フィルティタ、ARCTIC MONKEYSのドラマーであるマット・ヘルダースの2人が、制作に参加。
外部と完全に遮断されたモハベ砂漠のど真ん中で、関係者にも知られることなく作曲、レコーディング作業を行なう貴重な様子が捉えられている。
2018年4月14日(土)より、新宿シネマカリテにてロードショー、全国順次公開予定。イギー・ポップファン、ロックファンならば見逃せないドキュメンタリーだ。
【製品情報】
アメリカン・ヴァルハラ
監督|ジョシュ・ホーミ/アンドレアス・ニューマン
出演|イギー・ポップ/ジョシュ・ホーミ(QUEENS OF THE STONE AGE )/ディーン・フェルティタ(QUEENS OF THE STONE AGE )/マット・ヘルダース(ARCTIC MONKEYS)
提供|キングレコード
配給|ビーズインターナショナル
2017年/アメリカ/81分/16:9/5.1ch/原題:AMERICAN VALHALLA
© 2017 IGHO LLC. Released under licence from Eagle Rock Entertainment Ltd. Eagle Rock Entertainment is a Universal Music Group company.
アメリカン・ヴァルハラ