MOVIE│劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!名作ドキュメンタリー『阿賀に生きる』
MOVIE│劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!
水俣病とともに生きる人びとを描く
20年前の名作ドキュメンタリー『阿賀に生きる』がいま蘇る
1992年にドキュメンタリー映画の常識を打ち破り、当時異例のロードショー公開された『阿賀に生きる』。そんな映画史に残る名作があらたに16ミリニュープリントで復活。11月24日(土)からユーロスペースほかで全国順次公開される。
Text by YANAKA Tomomi
国内外のドキュメンタリー映画祭各賞を総なめ
『阿賀に生きる』はドキュメンタリー映画の“開拓者”といわれ、2007年に逝去した佐藤真監督の初監督作品。監督らスタッフ7人が1989年から新潟県阿賀野川の流域に住み込み、水俣病を患いながらも変わらずに川とともに生きる3組の老夫婦をはじめ、地域の人びとの生きる喜びにあふれた豊かな暮らしをありのままに写した。
新潟水俣病という社会的テーマを根底に据えながらも、公害に屈さぬ人間の命の賛歌を収めた映画は世界中に大きな感動をあたえ、1992年当時、映画館でドキュメンタリー映画が上映されることのなかった時代に異例ともいえるロードショーを実現。さらに、第24回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭や山形国際ドキュメンタリー映画祭など数かずの映画祭でドキュメンタリー映画各賞を総なめにし、一大センセーションを巻き起こした。
そんな名作映画も封切から20年が経過。映像に筋が入るなど、痛みが見られるようになった。そこで「この映画を未来に残したい」という多くの支持によって、寄付金により16ミリニュープリントとして復活。時を超えて21世紀に蘇った。
豊かな暮らしのありのままを撮影
映画の主役は1965年に新潟県の阿賀野川流域で蔓延した水俣病を患う3組の老夫婦。かつてはサケ漁の名人で、先祖代々の田んぼを守りつづける長谷川芳男さんとミヤエさん。200隻以上の川舟をつくってきた船大工の遠藤武さんとミキさん。餅つき職人の加藤作二さんとキソさん。そんな3組の夫婦をはじめ、自然の恩恵を受けてきたがゆえに被害を受けてしまった人たちは数多く存在したが、それでも川とともに暮らしていた。
流域に住み込んだ撮影スタッフは田植えを手伝い、酒を酌み交わし、3年間阿賀野の人びとと生活をともにする。日常の一部となったカメラは阿賀野川の豊かな自然のなか、山仕事に励み、餅をつき、干し柿をつくり、皆で酒に酔って歌い、夫婦げんかをする──そんなありのままの阿賀に生きる人たちの営みをユーモアを交え、写しだしてゆく。
新潟水俣病の被害者でありながら、自分の仕事と生き様に誇りをもち、年を重ねてきた老夫婦たちの姿。原発の事故、未曾有の災害が起きたいまだからこそ、あらためて自然と共生する人間のたくましさ、未来への光を感じとってほしい。
『阿賀に生きる』
11月24日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
監督│佐藤真
1992年/日本/115分
劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!
※ユーロスペースのみ使用可能
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受付期間:10/30(火)~11 /15(木)10:00締切
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