ART FAIR TOKYO 2014|特別セクションの見どころを紹介
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2015年2月2日

ART FAIR TOKYO 2014|特別セクションの見どころを紹介

ART FAIR TOKYO 2014|アートフェア東京2014
日本の工芸、アジアのアートシーンを東京で体感する!

特別セクションの見どころを紹介

3月7日(金)から9日(日)までの3日間、第9回目となる「アートフェア東京」が有楽町・東京国際フォーラムにて開催される。近年特別セクションやプロジェクトを積極的に展開し、今年もさまざまなコンテンツが幅広く企画されている。全3回にわたってお届けする「アートフェア東京2014」特集の第2弾は、3つの特別セクション「ディスカバー・アジア」、「トーキョーリミテッド」と「OUTLINES」を中心に見どころをお伝えする。

Text by YAMAKOSHI Noriko(ART FAIR TOKYO)

「ディスカバー・アジア」

アジアの現代美術の最先端を紹介する「ディスカバー・アジア」には、韓国、台湾、香港などから計8軒のギャラリーが参加する。今回はフィリピンとインドネシアなど、美術界で注目されてるエリアからの初参加ギャラリーも予定されているという。

フィリピン・マニラからは ギャラリー「1335Mabini」より、アーティスト Poklong Anadingの作品が出品される。1975年生まれ、ペインターとしてキャリアを開始したAnadingは、写真や映像作品で知られている作家だ。ニューヨークのグッゲンハイム美術館にも作品がコレクションされており、昨年、横浜美術館で開催された「Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術」にも参加している。

Poklong ANADING, Counter Acts II, Courtesy of 1335MABINI

そして、インドネシアのオルタナティブスペース「ROH projects」からは、セルフポートレイトシリーズでインドネシア全土を始め、世界中にその名を知らしめたAgus Suwageの作品を展示。気づきを与えるドローイングや彫刻、インスタレーション、ペインティングやアッサンブラージュ(がらくたやスクラップ等を集めた技法)の形で作品を発表し続けている作家だ。

Laurent Grasso, Studies into the past Courtesy of Edouard Malingue Gallery

また、フランス人アーティスト Laurent Grassoの作品は、香港から初参加する「Edouard Malingue Gallery」より出品される。ビデオ、彫刻、インスタレーションといったマルチメディア作品を手がける彼は、マルセル・デュシャン賞受賞を始め、ポンピドゥ-センターやパレ・ド・トーキョー等、さまざまな国際舞台でも発表・展示している。見る者にいったい何が、どこまでが現実なのかといった疑問や気づきを抱かせ、独特のマジカルミステリーツアーへと誘う。

「トーキョーリミテッド」

工芸やジュエリー、ファッションなどの応用美術(アプライドアーツ)と呼ばれるジャンルの作品を、アートの文脈で紹介する「トーキョーリミテッド」。ここでは「トーキョー」ならではの視点で選ばれた作品が展示・販売される。

“身につけられるアートピース”として、ここ数年アートフェア東京が力を入れているコンテンポラリジュエリーからは、「gallery deux poissons」、「CAJ」の出展のほか、「O-Jewel」プロデュースによる日本の美濃和紙と、オランダ人アーティストとのコラボレーション展示「Holland Japonism」が展開される。17世紀オランダを代表する画家レンブラントは、日本でしかつくることのできないこの美しい和紙、雁皮(がんぴ)を好んで作品に使ったという。時を超え、今を生きるダッチアーティストが手がける歴史へのオマージュを体現した作品を展示。また、工芸の分野からは、昨年の多治見市文化工房ギャラリーヴォイスを始め、金沢と富山からの工房が初参加する。

Réka Fekete / Courtesy of O-Jewel wood, zinc, Indian ink on Mino Wahsi, laminate, spray paint, silver, aluminum

Gitte Nygaard/Gourtesy of O-Jewel Ganpi paper (and other Japanese paper) burned steel

そして、3回目となる「メルセデス・ベンツ ジャパン・ファッションウィーク 東京」とのコラボレーションが今年も実現、フィーチャリングブランドとして独自の視点でファッションを通し、日本の美意識を表現し続ける「matohu(まとふ)」が登場する。一つの主題でたくさんのものを集め尽くすことを楽しむ「尽くし」をテーマに、コレクションや工芸にも通じるアクセサリー、小物などがインスタレーション形式で展開される。建築という軸足で、さまざまなジャンルへ越境を試みる「トラフ建築設計事務所」が手がけるブースにも期待したい。

matohu 東京コレクション2014 S/S ©matohu

© matohu

© matohu

「OUTLINES」

ギャラリーからの提案やワーキンググループからの推薦による,企画展示セクション「OUTLINES(アウトラインズ)」では6種の企画展示が予定されている。中でも新進メディアアーティスト3人をフィーチャーする「Art, Media and I, Tokyo」ブースでは、ユニークなデバイスやシステムを使用して国内外で活躍する、シムラブロス、毛利悠子、八木良太の3人の作品が展示され、会期中には関連トークイベントも開催する予定。

また、KAYOKOYUKI、TALION GALLERY、nap gallery、HAGIWARA PROJECTSの4つの若手ギャラリーからなる「カバードトーキョー」の展示も見逃せない。現在資生堂ギャラリーで展覧会が開催されている今井俊介(HAGIWARA PROJECTS)を始め、今村洋平(KAYOKOYUKI)、オル太(nap gallery) などの展示の他、関連イベントとして、近年アートに力を注いでいるパークホテル東京をステージに一夜限りのパーティの開催も予定されている。フェア会場とはひと味違うこのイベントにもぜひ足を運んでみて欲しい。

シムラブロス/東京画廊+BTAP

今村洋平/《2》/2013年/KAYOKOYUKI

「アートフェア東京2014」1-DAY パスポートを15組30名様にプレゼント!

応募締切|2014年2月26日(水)23時59分まで

※都合により締切が早まりました。何卒ご了承ください。

応募は終了しました。

たくさんのご応募ありがとうございました。

アートフェア東京2014

日程|3月7日(金)11:00~21:00

3月8日(土)11:00~20:00

3月9日(日)10:30~17:00

会場|東京国際フォーラム

東京都千代田区丸の内3-5-1

入場料|1-DAYパスポート2000円、3-DAYパスポート3500円

アートフェア東京実行委員会事務局

Tel. 03-5808-1451

http://artfairtokyo.com

           
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