松浦俊夫が監修した音楽ガイド「TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE」|BOOK
BOOK|TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE
391枚の音楽アルバムを掲載
人気ラジオ番組発、ボーダーレスな音楽ガイド
松浦俊夫氏がDJを務めるインターFMの音楽番組「TOKYO MOON」。番組内でオンエアされた楽曲を中心に紹介した音楽ガイド『TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE』が発売。同時制作したコンピレーションCDも2作リリースされた。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
2010年代に聴くべき音楽をアーカイブ化
知的好奇心が旺盛な大人のための音楽番組として、2010年からインターFMで放送されているラジオ番組「TOKYO MOON」。アンビエントからダンスミュージックまで、ジャンルにとらわれない音楽をリスナーに提供している。
この番組でDJを務めるのが松浦俊夫氏。彼はDJのみならず、音楽プロデュース、リミキシングなどを通じて世界中で活躍している。2013年には、東京から世界に向けて、現在進行形のジャズを発信するプロジェクト"HEX"を始動した。
TOKYO MOONの6年間の歴史のなかでオンエアされた曲を収録するアルバムを中心に、まとめあげた書籍『TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE』が、2016年4月20日に発売された。ニーナ・シモン『I Put A Spell On You』、コード9『Nothing』など、ジャズ、ソウル、シネマティック、フォーク、南米音楽まで含む、時代もジャンルも超えた作品391点を紹介。2010年代に聴くべき「時に心地よく時にスリリングな」音楽を集めたという。
松浦氏は、「音楽が主役でいてほしい」との想いから、番組内でも曲の紹介を最小限にしてきた。書き手や話し手になることにあまり興味を抱かない彼が出した結論は、語り手となる執筆陣をキュレートすることだったという。
執筆陣には音楽評論家、カフェやバーの店主、アーティストからファッション ディレクターまで、音楽が好きな人々に協力を仰いだ。それぞれのユニークな切り口のいきいきとした文章が、セレクトされたアルバムの良さを読者に伝える。
装丁は松浦氏の長年の友人である世界的クリエイター、サイモン・テイラー氏が担当。洗練されたアートワークが表紙を飾る。
また、番組でオンエアされた楽曲を収録したコンピレーションCD『TOKYO MOON -Songs Of Yesterday-』と『TOKYO MOON -Speak Low-』を発表。書籍に収録された楽曲を実際に聴くことで、その世界感を体験することができる。
TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE
価格|2376円
監修|松浦俊夫
発行|シンコーミュージック・エンタテイメント
シンコーミュージック・エンタテイメント
Tel.03-3292-3241
http://www.shinko-music.co.jp/