ART|ジム・ランビー展『Sun Rise Sun Ra Sun Set』をラットホールギャラリーで開催
LOUNGE / ART
2015年4月15日

ART|ジム・ランビー展『Sun Rise Sun Ra Sun Set』をラットホールギャラリーで開催

ART|身近な日用品を使った新作インスタレーションなどを紹介

ジム・ランビー展『Sun Rise Sun Ra Sun Set』をラットホールギャラリーで開催

スコットランド出身で身近な日用品を用い、色鮮やかなインスタレーションを生み出すことで知られるジム・ランビー(Jim Lambie)の新作展『Sun Rise Sun Ra Sun Set』が11日、南青山のラットホールギャラリーではじまった。6月21日(日)まで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

観る者の知覚に刺激を与え、身体感覚を丸ごと巻き込むようなインスタレーション

ジム・ランビーは1964年、スコットランド・グラスゴー生まれ。2003年にはヴェネチア・ビエンナーレのスコットランド代表に選ばれたほか、2005年には英国でもっとも権威ある賞のひとつといわれるターナー賞にノミネートされるなど、世界的にも高い評価を受ける現代アートの表現者のひとりだ。日本では2008年に原美術館での個展をはじめ、多くの美術館で作品が展示されてきた。

アルミホイルや鏡、ビニールテープやペンキといった日用品から色鮮やかなインスタレーションを制作してきたジム・ランビー。色彩理論に深く根ざし、音や色の共感覚を意識しながら空間が、そして色彩が心理に及ぼす反応を起点にした作品を展開してきた。また、ミュージシャン、DJとしても活動し、アナログレコードやポップアイコンなど、音楽やポップカルチャーなども巧みに作品に組み込んできたことでも知られる。

本展では、表面に色とりどりのギターケーブルを差し込んだ新作のペインティング作品を披露。また自転車の車輪16個に手をくわえ、まるで太陽のように変貌する新作も同時に発表する。

このほかにもメタリックカラーのビニールテープをギャラリーの床一面に張り巡らせ、観る者の知覚にダイレクトに刺激を与え、身体感覚を丸ごと巻き込むようなインスタレーションも制作。これらの新作とともに、真っ暗な地下室でタバコを吸う光が蛍のように明滅するさまを映し出す初期のビデオ作品「UltraLow」(1998年)も目にすることができるという。

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Jim Lambie Electric Dreams 2014 Dark blue enamel paint, mono sockets and plugs with coloured guitar leads, trousers and shirts, on canvas 230 x 160 x 16 cm Courtesy of the artist and The Modern Institute/Toby Webster Ltd, Glasgow

現代社会や日常的環境といった側面の多層的な言及をふくみながら、ある種の愉快さや即興性といった要素を結びつけて、日常的なもののかたちや色、素材に反応しながら制作するランビー。観る者の知覚に挑むように、身の回りの既製品を常識のくびきから解き放ってゆく。

ジム・ランビー展『Sun Rise Sun Ra Sun Set』
日程|4月11日(土)~6月21日(日)
時間|12:00~20:00
会場|RAT HOLE GALLERY
東京都港区南青山5-5-3 B1
Tel. 03-6419-3581

           
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