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2015年1月29日
ART|東京国立近代美術館で特集『地震のあとで-東北を思うIII』
ART│アーティストたちが地震と津波と原発事故にどのように向き合ったのか
東京国立近代美術館で特集『地震のあとで-東北を思うIII』
いまを生きるアーティストたちが東日本大震災の地震や津波、そして原発事故とどのように向き合ってきたかを作品から知る特集『地震のあとで-東北を思うIII』。4月15日(火)から6月1日(日)まで、千代田区の東京国立近代美術館で開かれる。
Text by YANAKA Tomomi
Chim↑Pomや藤井光、写真家の宮本隆司による映像作品を紹介
震災発生直後の2011年5月に『東北を思う』、2012年1月に『東北を思う-記憶・再生・芸術』を開催してきた東京国立近代美術館。3回目となる今回は、地震と津波と福島第一原発事故のあとに、アーティストたちがどのように動き、どのように被災地に寄り添ってきたか、さらには浮かび上がってきたさまざまな問題にどのように向き合ってきたかに注目し、作品が紹介される。
展示されるのは、2013年度に東京国立近代美術館に収蔵されたアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)と藤井光の映像作品。アーティストならではの姿勢により、報道ではあらわれない、そして体験しづらい東北の姿を浮かび上がらせた。また、会場には写真家の宮本隆司による映像作品『3.11 TSUNAMI 2011』なども上映される。
アーティストたちが東日本大震災震災、そして“福島”後を生きるひとたちの心のために、自分たちなりの切実な使命感をもって制作した作品群。彼らが悲しい出来事をどのようにしてアートへと昇華させたのか。いま一度、アートから震災を見て、考える機会となっている。