卓越したクラフツマンシップを表彰する 『LOEWE Craft Prize』へのノミネートを募集|LOEWE
LOEWE|ロエベ
職人求む! 老舗メゾンが多彩な分野のハンドクラフト作品を表彰
ロエベ財団が『LOEWE Craft Prize』を創設
クラフツマンシップに基づくものづくりをアイデンティティとする「LOEWE(ロエベ)」。稀代のメゾンが、その出自に対する矜持と敬意を示すあらたな試みを発表した。『LOEWE Craft Prize(ロエベ クラフト プライズ)』を創設し、毎年優れたクラフト作品を表彰していくという。
Text by OPENERS
クラフツマンシップにより世界的地位を築いたメゾン
マドリードのレザーアイテムの小さな工房をルーツにもつロエベは、職人たちのハイレベルな技術と創造性により、スペイン王室にも愛され、いまでは世界の一流メゾンに上り詰めた。レザーのみならず、そのクリエイティビティはさまざまなアイテムに反映されている。
このたび、ロエベでは、このクラフツマンシップに基づくアイデンティティを、あらたなアプローチで次代へ継承する試みをスタートさせる。世界中のクリエイターを対象とし、ハンドクラフトをベースとする多彩な仕事に打ち込む才能豊かな職人の作品を紹介し、表彰するという『LOEWE Craft Prize』だ。
メゾンの矜持を次代へつなぐあらたな試み
メゾン、ロエベのなかで文化事業を担う「ロエベ財団」によって運営されるこの賞は、モダンなクラフツマンシップのなかにある斬新さと芸術的価値にスポットライトを当てる。
賞は、機能的価値と美術的価値を兼ね備え、伝統的な手法を再解釈し、クラフト文化の発展に貢献するような作品に授与される。
ロエベのクリエイティブ ディレクター、ジョナサン・アンダーソンにとって、『LOEWE Craft Prize』は特別な意味のあるプロジェクトだという。「クラフトはロエベの真髄です。ロエベのモダニティが存在するのもクラフトであり、クラフトはこれからもつねにロエベと関わるものとなります」とコメント。
「私にとってクラフトは、クリエイティブを考えるうえで非常に重要なインスピレーションでの源です。だから、手作業でつくり上げられるもの、陶芸家、かご編み職人、家具デザイナー、ジュエリーデザイナーなど、真摯にクリエーションに打ち込み、まだ世にあまり知られていない職人たちが手がける作品にスポットライトが当たる舞台を用意したいと思ったのです」とアンダーソンはつづける。
初回となる『LOEWE Craft Prize 2017』では、第一線で活躍する世界的に著名なデザイナー、建築家、ジャーナリスト、批評家、美術館のキュレーターなどで構成される審査員によって、2017年2月に最終候補作品が、2017年4月に受賞作が選ばれ、受賞者には賞金5万ユーロが寄贈される。
さらに最終候補作品は、2017年5月より『LOEWE Craft Prize 2017』展で展示され、図録にも収められる。このエキシビションはマドリードでスタートし、その後ヨーロッパ、アジア、アメリカの各都市を巡回し、世界規模で展開するという。
LOEWE Craft Prize 2017
(ロエベ クラフト プライズ 2017)
応募期間|2016年4月12日(火)〜11月7日(月)
※いずれもスペイン時間(GMT+2)
応募方法|専用サイト(www.loewecraftprize.com)
※詳細は「クラフト プライズ 2017応募要項」参照
●作品要件
――オリジナルの作品であり、そのすべてまたは一部がハンドメイドであること
――過去10年以内に制作されたこと
――唯一無二であること
――過去の受賞歴がないこと
――伝統を進化させ、革新的であること
――芸術的な指針を示していること
●審査委員
ジョナサン・アンダーソン(ロエベ クリエイティブ ディレクター)
ハイス・バッカー(ジュエリー アーティスト、Droog Design(ドローグデザイン)共同設立者)
ロルフ・フェールバウム:Vitra(ヴィトラ)元最高経営責任者
深澤直人(デザイナー、日本民藝館館長)
エンリケ・ロエベ(審査委員長、ロエベ財団名誉会長)
ディヤン・スジック(エッセイスト、ロンドン・デザイン・ミュージアム ディレクター)
ベネデッタ・タリアブーエ(建築家、プリツカー賞審査委員)
ステファノ・トンキ(「W Magazine」編集長)
パトリシア・ウルキオラ(建築家、工業デザイナー)
アナトクス・ザバルベスコア(スペイン紙「El País」 建築・デザイン担当、評論家)
ロエベ財団
http://loewecraftprize.com/