ART|鷲尾和彦 写真展『遠い水平線』、東京・大阪のニコンサロンで開催
ART|東北の海岸沿いを移動し、震災の痕跡を記録
作家 池澤夏樹氏らとのシンポジウムも
鷲尾和彦 写真展『遠い水平線』、ニコンサロンで開催
震災後、東北の海岸線沿いを移動しながら撮影をつづける鷲尾和彦の写真展『遠い水平線 On the Horizon』が、東京および大阪のニコンサロンにて開催。会期は新宿が3月13日(火)から19日(月)まで、大阪は4月5日(木)から11日(水)までとなる。
Text by KASE Tomoshige(OPENERS)
私家版写真集を刊行、義援金にあてる
東日本大震災発生から一年目という節目に開催される、ニコンサロンでの連続企画展『Remembrance 3.11』。石川直樹ら複数の写真家が参加するこのエキシビションのなかのひとつが、今回紹介する鷲尾和彦の写真展『遠い水平線 On the Horizon』である。震災発生後に東北の沿岸沿いを移動しながら撮影を続け、「痕跡」を拾い上げるように記録したモノクロ写真40点を展示する。
会期中(新宿のみ)の3月16日(金)には『写真とことば-記録の先にあるもの』というテーマで、作家・詩人の池澤夏樹氏、写真家の新井卓氏、写真批評家の竹内万里子氏らとともにシンポジウムが行われるという。また本展にあわせて、写真集『遠い水平線 On the Horizon』を限定部数で刊行。制作実費を除く収益はすべて東日本大震災の義援金にあてられる。
鷲尾和彦 写真展『遠い水平線 On the Horizon』
(東京)
会期|3月13日(火)~19日(月)
会場|新宿ニコンサロン
東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
Tel. 03-3344-0565
営業時間|10:30~18:30
※最終日は15:00まで
会期中無休
入場料|無料
シンポジウム『写真とことば-記録の先にあるもの』
日時|3月16日(金)18:30~20:00
参加者|池澤夏樹(作家・詩人)、新井卓(写真家)、竹内万里子(写真批評家)、鷲尾和彦
※東京のみでの開催
※会場はニコンプラザ新宿
(大阪)
会期|4月5日(木)~11日(水)
会場|ニコンサロンbis大阪
大阪府大阪市北区梅田2-2-2
ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
Tel. 06-6348-9698
営業時間|10:30~18:30
※最終日は15:00まで
会期中無休
入場料|無料
http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2012/03_shinjyuku.htm#03
ページ数|24P
価格|1000円
※私家版につき部数限定
※問い合わせはinfo@washiokazuhiko.jpまで
鷲尾和彦|WASHIO Kazuhiko
1967年兵庫県生まれ。97年から独学で写真活動に取り組む。 2001年、清里フォトミュージアム主催「ヤングポートフォリオ」に入選。 06年にはガーディアン・ガーデン主催「フォトドキュメンタリーNIPPON」入選する。 著書に写真集『極東ホテル』(赤々舎)、池澤夏樹氏との共著による『春を恨んだりはしない』(中央公論新社)など。 東北地方の海岸線沿いを撮影した『遠い水平線』(私家版)を 2012年3月に刊行する。http://www.washiokazuhiko.jp