和醸和楽|第11回  いい酒、いい音楽、いい飲み屋「とどろき酒店」
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2015年5月27日

和醸和楽|第11回 いい酒、いい音楽、いい飲み屋「とどろき酒店」

国やアルコールの種類に関係なく、いいものを造る人たちは熱い

いい酒、いい音楽、いい飲み屋 「とどろき酒店」

とどろき酒店は福岡市博多区最南部にあります。博多区といっても、当店のある場所からいわゆる“博多らしい街(中洲や博多駅界隈)”はけっこう遠いです。

文・写真=和醸和楽

できあがったお酒が個性的か

日本酒、焼酎のほかにワインも専門的に扱っていますが、「ジャンルが多くて大変じゃない?」などの質問を受けることもあります。

しかし、どれも造り手が「何を表現しようとしているのか」、「コンセプトがはっきりしているのか」、「環境問題も含めて原材料に携わっているか」、「今年より来年もっと酒質を良くしていこうという向上心があるか」、そして「できあがったお酒が個性的か」ということを基準に、お酒のジャンルにかかわらず同じ目線で選んでいます。だから当店的には大変でもなく、知れば知るほど美味いものにはジャンルを超えて共通するものが多く、国やアルコールの種類に関係なくいいものを造る人たちは熱いな~と実感する日々。

~福岡は酒処~

博多というと中洲の歓楽街が有名ですが、九州ということで=焼酎のイメージが強いようです。しかし、福岡は本来日本酒圏。その昔は三大酒処で灘、伏見につづく生産量を誇っていました。いまでも県南部の筑後川沿いにたくさんの酒蔵があります。また、酒米の最高峰「山田錦」では日本有数の栽培地。地元の山田錦を生かした酒造りが盛んで、酒の特徴は柔らかく、米の旨みがあるところです。

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せっかくなので、福岡のお酒をひとつご紹介しましょう。

独楽蔵(こまぐら)
無農薬山田六十 特別純米
2688円(1.8L)、1365円(720ml)

地元の米で地元の人が醸すお酒。福岡・糸島地区の無農薬栽培の山田錦を使い「食と身体に馴染む」がテーマ。心地よい酸を感じ、しっかりとした芯をもつタイプ。

冷酒でもお燗でもうまいですが、最近はこのお酒を「冷や(常温)」で飲むのにハマっています。「冷や」とは本来常温のこと(近年は冷蔵庫で冷やしたお酒まで「冷や」と拡大解釈されがちですが)。やわらかな旨みに常温ならではのなめらかな口当たり、心地よい酸がついつい杯を進めてしましますね。BGMは松浦俊夫『TOKYO MOON』(毎週日曜日19:00~19:30 ON AIR Inter FM 76.1MHz)はいかがでしょう? 個人的に松浦俊夫氏のセレクトの大ファンなので……。でも東京、横浜近郊しか聞けないようです。残念。

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また、当店では全国と九州の日本酒を楽しんでいただこうと、居酒屋「うわのそら」を2003年にオープン。こちらは中洲のすぐ隣、春吉にありますので博多出張の際にはぜひお立ち寄りくださ~い。

うわのそら
福岡市中央区春吉3-12-24 BLUGE1F
Tel. 092-761-1160
月1回不定休

とどろき酒店
福岡市博多区三筑2-2-31
Tel. 092-571-6304 Fax. 092-571-6361
http://www.todoroki-saketen.com/

           
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