和醸和楽|第10回  ひとを幸せにする可能性をもった酒「佐久の花」
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2015年5月27日

和醸和楽|第10回 ひとを幸せにする可能性をもった酒「佐久の花」

より楽しくできる酒、そして記憶に残るような酒を

ひとを幸せにする可能性をもった酒 「佐久の花」

「佐久の花酒造」は、北に浅間山、南に八ヶ岳を望みその間に千曲川が流れる佐久平のほぼ中央にあります。軽井沢と清里の中間と言った方がわかりやすいかもしれません。

文=和醸和楽Photo by Jamandfix(TOP)

「和醸良酒」。酒造りに携わる全員が美味いと言ってもらえる酒を造りたい

佐久地方は信州のなかではもっとも平らな地形が広く、肥沃な土壌になっており、長野県でも有数な穀倉地帯になっています。また、豊富で清らかな地下水と冷涼な気候は酒造りに適しているせいか多くの酒蔵があります。現在、佐久地域に13社あり、戦前までは相当数の酒蔵があったそうです。

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佐久の花酒造は明治25年、小海線三反田駅前(現JR小海線 臼田駅)に創業しました。戦時中の企業整備により昭和18年から休蔵しましたが、復活の嘆願が認められ昭和30年に復活致しました。平成3年までは新潟から杜氏に来てもらって酒造りをしていましたが、翌年より代表者が杜氏を兼ねるようになりました。

ほかの蔵からみれば、素人のようなスタートでありましたが、酒造りの勉強会や近隣の杜氏さんたちから教えていただいた技術を吸収し、当蔵なりのやり方にして、ようやく酒造りのスタイルが確立してきたのではないかと感じています。試行錯誤を繰り返すなかで、蔵人の意識が高まってくるのがわかります。

「和醸良酒」の言葉の通り、酒造りに携わる全員が美味いと言ってもらえる酒を造りたいという気持ちでひとつになることの楽しさと大切さを実感しております。

自家水田で酒米「ひとごこち」をつくっています

このように小さな蔵で元が農家でしたから、酒米を自分の田でつくりたくなって、先代が20年ほど前から様々な酒米をつくってきました。ただ、高冷地であるため山田錦や五百万石では年によって品質、収量ともに差が大きかったようです。10年ほど前に長野県農業試験場で「ひとごこち」が開発されて以降、作付けを「ひとごこち」にしております。

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「ひとごこち」は高冷地に適した品種で、収量、品質ともに満足いく結果になりました。酒造りに使ってみると、それまで使っていた美山錦と性格が大きく違うため慣れるまでに時間がかかりましたが、慣れてくると美山錦より当蔵の特徴を生かした酒造りができる米であることがわかりました。

いまでは当社製品のほとんどを「ひちごこち」で造っております。自家水田で酒米を獲ることも、いままでは遊びの範囲でしかありませんでしたが、昨年より作付けの面積を増やし、今後徐々に増やしていきたいと思っています。

日本酒は昔から人を楽しませたり幸せにする力があります。そんな可能性をもった酒をつくることを生業にしていることを誇りに思えるようになりました。

これから酒造りもピークになります。
より楽しくできる酒、そして記憶に残るような酒を造れるように取り組んでいきたいと思います。

佐久の花酒造株式会社
Tel. 0267-82-2107

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応募期間|2010年1月11日(月)~2月26日(金/午後12時)まで


応募は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

           
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