戸田恵子 ものづくり・プラス・アルファ~B・Gの“もうひとつの活動”
ものづくり・プラス・アルファ~B・Gの“もうひとつの活動”
戸田恵子さん&植木 豪さん、お二人が気合入れまくりでお届けしたニュー・アイテムのベアブリック。手にした方もジワジワ増えていらっしゃるのでは?
今回は、ものづくりだけではないB・G“もうひとつの顔”をご紹介したいと思います。B・Gのアイテムをお使いの方はすべて、B・Gの活動を応援してくださる仲間なのです!
写真=Jamandfixまとめ=尾上そら
B・Gから皆さんへ改めてお伝えしたいこと
戸田 ライブのMCなどでは、お客さまにお話しているけれど、B・Gはウェアやグッズの製作や、豪とのパフォーマンスだけが活動内容ではなくて。私は以前から、日本ではじめてのダウン症児者のための本格的なエンターテインメント・スクール「LOVE JUNX(ラブジャンクス)」を応援しているんです。
自分のライブや舞台に子どもたちを招待したり、「LOVE JUNX」のコンサートのために声の仕事を手伝ったり。豪も力を貸してくれているんだよね。
植木 はい、イベントにゲスト出演させてもらったり。彼らのダンス、ほんっとーに感動しますよ! すごい集中力でステージをやり切ってる。観ていてアツイ気持ちになるんです。
戸田 そうなんですよ。B・Gでは豪と、役者とはちがったところでモノを創ることができて、すごく有意義で楽しいけれど、それだけじゃなく万が一収益が上がれば、それも「LOVE JUNX」への協力方法のひとつに使えたらいいな、と思っていたんです。
B・Gのアイテムをより多くの方に使っていただくため、価格は抑え目で安く提供したいという思いは私にも豪にもあるけれど、それだけではなかなか「LOVE JUNX」へつながらない。ビジネスの部分も考えなければいけないな、とブランドが定着しつつある今、改めて思って。
植木 ものを創る楽しみと、そこで生まれた利益をまたちがうかたちで必要としているひとに還元できるのは、良いことだと僕も思います。
戸田 だよね。だからB・Gのお客さまには、「買ってくださるとチャリティにもご協力いただけます」と伝えたくて、今回はこんなお話をさせていただいてます。
植木 ダンスや音楽、演技を通してしかお客さまに届けられないこともあるし、デザインしたグッズを通してしか伝えられないものもある。B・Gでの活動が、いろいろと広がっていくのは僕もすごくうれしいんです。
戸田 そのためには、まだまだ頑張らないといけないことが一杯。しっかり協力体制をつくらないとね!!
植木 ついて行きます!
姉弟ダメ出しトークバトル?~互いの舞台を観て
戸田 豪も私も舞台がつづいているよね。せっかくだから、お互いに感想なんか言ってみましょうか。
植木 僕は姉さんの『ザ・ヒットパレード』再演、しっかり拝見させていただきました! 舞台で共演した友だちと一緒に観に行ったんですけど、好きな映画を何度目か観るようなワクワクがあって。開演前には友だちに、「この場面は要チェックだから」とか期待をあおるようなことをいろいろ喋っちゃいました。期待通り、何度見ても良い場面だったし。
戸田 へぇ、どの場面?
植木 台詞でドッと拍手をもらうところがあるじゃないですか。スキルが高いって、こういうことなんだって何度見ても思うんですよ。
戸田 え、ただものすごーく早口なところでしょ?
植木 だってものすごい速さで喋っているのにちゃんと聞き取れて伝わっているし、芝居も壊さずお客さまもちゃんと楽しませていたわけですよね? 笑えて驚けて。ああいうことをキチっとできる姉さんは、女優としてカッコイイと思います。
それに、身長は低いのに舞台に立つと大きく見える。舞台サイズになるんですよ、姉さんは。僕なんか踊るときはスポットを絞ってもらって、そこに立ちますけど、姉さんはそういう必要がないですよね。
ストーリーも日本のポップスの黎明期を描いていて、一番派手で、誰もが冒険していた時代ですよね? 生み出される音楽も、月に何枚も出て消えていく今どきの音楽とは全然ちがう。その服、その踊り、そのアーティストでないと絶対にできない歌と音楽なんですよ。そんなパワーに圧倒されて、二度目の今回も観ていてあっという間に終わってしまう感じでした。くわえて全体の構成がわかっているぶん、一回目以上に深く楽しめたとも思うし。友だちも感激してました。
戸田 私は少し前に豪が出演したミュージカル『アルター・ボーイズ』と、ダンスの舞台『SAKURA cha cha』のふたつを観ました。
『アルター~』は出演者は5人のメンズのみ、というブロードウェイ・ミュージカル。海外版のCDは聴いたことがあって、ハモりが難しいけれど良い曲が多い作品だよね。
植木 僕らの歌、マズかったですか……。
戸田 (笑)ちがうちがう! でも、5人という人数は舞台を支えるには少ない部類で、大変だよなぁとか自分の二人芝居を振り返りつつ思ったりもしました。豪は芝居に関しては発展途上だけど、だからこそ一作ごとに階段を少しずつ上っている感じがいいんですよ。台詞の勉強をすれば、やったぶんだけ進化のあとが見える。お芝居を観に行くたびに、「前進」が感じられるのは素敵だなと思います。
『SAKURA cha cha』はダンスショウという感じの舞台なので、得意分野かと思ったらジャンルのちがうダンスに挑戦していたんだよね、ジャズとか。
植木 そう、「ダンスなら全部得意でしょ」と言うひともいるんですけど、ちがうんですよ全然。
戸田 恐れずに挑戦するところはエライ! 私はダンスに詳しいわけではないけれど、ちがうジャンルのダンスのなかに入って、はじめて見える「豪のダンスの魅力」というものに触れられた気もするんです。
豪オリジナルのダンスは、私にとってやっぱりインパクトがあるし、面白いし、惹きつけられるものなんですよね。そういう確認ができたことが、有意義だしうれしかったですね。
植木 舞台で芝居をやるまでは僕、ずっとホームでしかやってなかったんですよね。俳優を経験できたお陰で、物事やひとに対して見方が広がった気がするんです。今は自分がイイなと思うものは、なんでも貪欲に吸収したい。美しいなと思うものを、どんどん自分のなかに蓄積したいんです。それこそ「盗む」くらいの気持ちで、もっともっと挑戦したいと思います。
戸田 さすが我が弟! 今日は褒めておきます(笑)。