「フォレスト・サポーターズの日」にスペシャル鼎談を実施
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2015年4月28日

「フォレスト・サポーターズの日」にスペシャル鼎談を実施

「3.8% → 3月8日」はフォレスト・サポーターズの日
港区立エコプラザで、スペシャル鼎談を実施

京都議定書で日本が約束した温室効果ガスの削減「6%」の約3分の2にあたる「3.8%」を、国内の森林で吸収していくために……。
森林吸収源対策の重要性を訴えるために、「3.8% → 3月8日」はフォレスト・サポーターズの日と設定、身近にできる森林づくりを一緒にはじめる日として、今後普及活動を進めていく。
風力発電・太陽発電の設備を完備し、港区民の森から切り出された杉やヒノキの間伐材を使用した内装をもち、さまざまな環境学習ができる区立エコプラザにて坂本龍一氏、出井伸之氏、武井雅昭港区長のスペシャル鼎談が行われた。

写真=原恵美子

「森にふれよう、木をつかおう、森をささえよう、森と暮らそう」という4つのアクション

かけがえのない日本の国土を守り、美しい森林を次世代に引き継いでいくための「美しい森林づくり推進国民運動」を民間で推進する全国組織として2007年6月に設立された「美しい森林づくり全国推進会議」。
昨年12月には、一般の方やNPOなどのボランティア団体と企業なども参画して、森林づくりを推進する活動として「フォレスト・サポーターズ」が新たに誕生した。

港区立エコプラザで開催された「フォレスト・サポーターズ」のスペシャル鼎談では、東京都あきる野市に20ヘクタールの市の森(私有林)を借りて「港区民の森」として整備を進めるなど環境活動に積極的に取り組んでいる港区の武井雅昭区長、「美しい森づくり全国推進会議」代表の出井伸之氏、そして「more trees(モア・トゥリーズ)」代表の坂本龍一氏がこの運動の重要性を語った。

武井区長は、「森にいると元気になります。元気をもらえるのは生き物が生きている場所だから。いい森は生物が多様化しますから、木を植えて、上手に育てていくことが大切です。森の力を利用して共存していきましょう」と語り、出井伸之氏は、「森に多様性をもたせて品質を上げていくことが肝心です。森は未来の子どもたちへの贈り物でもあるので、ぜひ家族そろってフォレスト・サポーターズに協力・参加してください」と語った。

坂本龍一氏は、モア・トゥリーズの森の第1号となった高知県・檮原(ゆすはら)の森のスライドを見ながら、「日本はもともと森の多い国ですが、今植えて森になるのは50年後。今後は北海道の森やフィリピン、ベトナムなど海外の森林整備や、海の森といわれるマングローブの整備も支援していきたい」と語り、さらに来場者に「普通に都会に暮らしているだけで日本人の一年間平均CO2排出量はどれぐらいか知っていますか?」と問いかけた。

さらに、「日本人一人が排出するCO2は約10トン。インドは約1トンなんです。ライフスタイルのちがいはあるけど、日本人は10倍地球に負荷をかけている。オフセットのような仕組みを使って、出した分はなるべく相殺していくことを個人も企業も行政も常識にしていければいいな」と締めくくった。

対談後には、人気キャラクターのスヌーピーの親友の小鳥であるウッドストックが住む森を守るということから、地球温暖化防止を一緒に訴えた。

港区立エコプラザ
港区浜松町1-13-1
Tel. 03-3431-6057
http://eco-plaza.net/

フォレスト・サポーターズ
http://www.mori-zukuri.jp/

           
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