坂本龍一|alva noto+ryuichi sakamotoコラボレーション作品『utp_』発売
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2015年3月4日

坂本龍一|alva noto+ryuichi sakamotoコラボレーション作品『utp_』発売

alva noto+ryuichi sakamoto

コラボレーション作品『utp_』発売

坂本龍一と現代美術作家であり気鋭のエレクトロニカアーティスト アルヴァ・ノト(カールステン・ニコライ)による、ドイツ、マンハイム市にて開催されたイベントでのコラボレーション作品『utp_』が世界初パッケージ化され6月25日(水)発売される。

Text by OPENERS

DVD+CD+譜面。見方を変えると、“生演奏つきの映画”ともいえます

タイトルの『utp_』。読み方は、「ユーティーピーアンダーバー」。種を明かしてしまうと、ユートピアの略ですね。この作品は、ドイツのマンハイム市の市政400年(たった400年というのも変な感じがするんですけど……)を記念したイベントの一環として、アルヴァ・ノトと僕にオリジナル作品の制作を委嘱されたものです。
アルヴァ・ノトと僕はこの5年ほどさまざまなコラボレーションやツアーをおこなっていて、ふたりで作品をつくることは比較的簡単なんですが、今回の作品ではフランクフルトの現代音楽の室内楽団 Ensemble Modern(アンサンブル・モデルヌ)との共演が唯一の条件で、生楽器のアンサンブルをどう導入するかがポイントでした。

4回ほどフランクフルトにかよって、アンサンブルが持っているスタジオに集まって言葉で指示をあたえながら実際に音をだしてもらって、それを全部録音していく作業をつづけました。その音の素材を昨年8月のローマ滞在しているときに持ち寄って、アルヴァ・ノトとふたりで録音した中から音をとりだして、ひとつの長い曲(それをモデルと呼んでいました)をつくったんですね。それから最終形に近づけるために、そのモデルをもってフランクフルトに入って、楽団メンバーに聴かせて、また録音をしました。そして実際のステージ上での演奏を考えながら、とてもグラフィカルな譜面を作成していったのです。

映像はアルヴァ・ノトが担当していて、これまでならステージで僕が弾くピアノに反応するリアルタイムでインタラクティブな映像だったのですが、今回は音づくりと並行してかなり作り込んだ映像を映写しました。このDVDにはオリジナルの映像データとミックスした音が入っているので、見方を変えると生演奏つきの72分間の映画ともいえますね。

alva noto+ryuichi sakamoto
DVD+CD+譜面『utp_』

2008年6月25日(水)発売
commmons
RZBM-45902/B
6973円(税込)
受注限定生産(豪華特殊仕様のため、資源のムダを防ぐことを念頭に置いた限定生産)アイテムとなります

           
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