続・スーパーセブンに似合う赤(2)中東表現編
続・スーパーセブンに似合う赤(その2)
「中東表現編」
鈴木正文×近藤かねよし(L&KONDO)
7月20日に行われるL&KONDOの展覧会のテーマは、アラビア半島最大の産業都市である「ドバイ」。世界中の富裕層のリゾート地として話題のドバイは、未来都市の新しいモデル化としても注目されている。ドバイにインスパイアされたL&KONDOのデザインとプロダクトをみる。
photo by Jamandfix
「ドバイ」からインスピレーション
鈴木正文 今回のL&KONDOの展覧会のテーマは「ドバイ」だとお聞きしましたが、どう表現されるんですか?
近藤かねよし それは難しい質問ですね(笑)。たとえば、空港のバゲッジ受け取りのターンテーブルでいちばん苦労するのが、自分の荷物がわからないこと。僕はそれがイヤで、『RIMOWA』用のレザーカバーをつくりました。それが『RIMOWA』の公認がとれたんですよ。伊勢丹メンズ館で販売することも決定しました。
鈴木 旅行バッグでは、僕はコロコロ引くのが嫌いなんです。重いトランクでもボストンバッグでもトロリーに乗せて運べば事足りる。僕は、いまは『グローブトロッター』の赤いトランクを使っています。
近藤 どうしてコロコロが嫌いなんですか?
鈴木 男のくせしてね、なんか情けない感じがするし、たいがいの人がとろとろ歩くので邪魔なんですよ。こっちが通路を調子よく歩いていると、コロコロコロコロと(笑)。バッグは持っているほうが好きです。持って歩いてるほうがかっこいいな。
近藤 なるほど(笑)。
鈴木 あとはどんな商品を出されるんですか?
近藤 ドバイは僕にはちょっと考えられないクレイジーさがあって、そこからダイヤモンドの見せかたを思いついたんです。これがそうですが、レストランでこの「ダイヤモンドコースター」が出てきたら気持ちいい。誕生日とか記念日とかに。ふつうの世界ならあり得ないけど、ドバイでのVIPサービスならありでしょう。そんなことを提案したくてつくりました。
大人から遊んでみよう
近藤 それから、展覧会ではフランス製の積み木のようなオモチャの「KAPLA(カプラ)」を使って、ドバイのイメージをつくってみようと思っています。
鈴木 この木片がそうですか?
近藤 そうです。細長い白木の板なんですが、1:3:15の黄金比で一片ができています。基本的には子どもの知育玩具なんですが、これをスミ黒に塗って、何かつくろうかなと。
鈴木 なにをつくる予定ですか?
近藤 フランスの木製ブロック、カプラとコラボして、モスクとかつくってもらおうかなと思っています。
鈴木 これなら、建築模型がつくれますよね。
近藤 「カプラ」の考案者のトム・ブリューゲン氏も建築家のようですね。
鈴木 これを使えば建築家になれそうですね。なかなか難しいでしょうけど。
近藤 おとなは崩れないようにカチカチッと硬く組むそうですが、頭が柔軟だと繊細に重ねて、崩れることを楽しむそうです。ドバイは地震がないので、建築家が好んで建てるそうですね。
鈴木 いま、世界の建築の展示場みたいになっていますね。フェラーリ会長のモンテゼーモロは、カプリとドバイに家があって、ドバイはファミリーで行くのにちょうどいい環境だそうです。「おまえもドバイに家を持ったらどうか?」と言われましたが、彼はわかっていないんですね、僕の境遇を(笑)。
近藤 面白い展覧会になると思うので、ぜひ来てください。
鈴木 ありがとうございます。
展覧会のお知らせ
Exhibition Dubai×1
日程 2007年7月20日(金)~25日(水)
時間 12:00~19:00(最終日の25日は17:00まで)
場所 loree Rodkin 銀座本店
東京都中央区銀座1-6-15銀座サクライビルB1
電話 090-4259-7840(Exhibition期間中のみ)
※詳細はL&KONDO HPをご覧ください
http://l-kondo.com