途上国の女性支援をおこなう国際支援団体が前身

ラリトプールの創設者、向田麻衣さんが初めてネパールを訪れたのは1999年。その10年後、化粧を通じて女性支援をおこなう国際支援団体「Coffret Project（コフレ・プロジェクト）」をスタートさせた。化粧＝顔を美しく整える――その小さな行為が、女性を笑顔にすることがある。そのことに気がついた向田さんは、これまで人身売買の被害にあった女性など、メンタルケアを必要とする1300人以上の女性に、メイクアップを施してきた。

オーガニックハーブを配合したスキンケアプロダクト

ラリトプールの商品は、農薬や化学薬品などは一切使用せず、すべてワイルドハーブや岩塩などヒマラヤ原産のオーガニックの原料を使用。日本国内の大手化粧品メーカーで30年以上研究開発をおこなっていた化学者も、開発に参加しているという。
ネパールの国花であり、精神を落ち着かせる働きのあるアンソポゴンと、アンチエイジングの領域で効果があるシーバックソーンの果実からうまれたハーバルクリームバーム「Multi Balm SA」。心を鎮めるジャタマンシーのハーブと、肌に潤いをあたえるヤクミルクをふんだんに使ったフェイシャル用ハーバルソープ「Facial Soap JY」。髪の毛にしなやかさをもたらし、頭皮を健康に導くヘナを配合した、シャンプー用ハーバルソープ「Shampoo Bar JH」。代謝の促進や冷え性の改善など、身体を内側から整えるヒマラヤピンクソルト「Bath Salt A」などがラインナップ。

春夏秋冬に合わせて商品を届ける新サービス

4月、7月、10月、1月を目途に商品を届けるあたらしいサービス「Seasonal Coffret」は、2つのサイズを用意。手もちの化粧品と併用したい方向けの「small Seasonal Coffret（約1カ月分）」か、それぞれの季節のあいだ、ラリトプールを毎日たっぷり使える内容を詰め込んだ「Seasonal Coffret（約3カ月間）」から選ぶことができる。さらに、ネパールの植物の解説、ラリトプールを使ったビューティーティップス、専門家のインタビューなどを掲載したブックも同封される。

また今年の夏からは、ネパール産オーガニックレモングラスの成分を配合した、男性も使えるさっぱりとした洗い上がりの「Top to Toe（頭からつま先まで洗える）ソープ」やバスソルト、マルチバームの発売も予定している。

集まった資金は、ムービーの編集費用に

新ラインの発売を前に、ラリトプールの名を広く知ってもらおうと、向田さんはプロモーションビデオを制作するための費用を、クラウドファンディングサイト（motion gallery）で募集している。

「私たちが多くの人に愛されるブランドに成長し、シェルターで暮らすネパール人女性たちの雇用を増やしていくためにも、定期的に購入いただけるSeasonal Coffret、そしてメンズラインのお客様を広く募っています。

スタートして1年目のあたらしい会社ではありますが、近い将来はネパールの女性に働いてもらえるような、大きな会社にしていきたいと考えています。私たちのあたらしいチャレンジに、ぜひご協力をお願いします」

募集ページ：
https://motion-gallery.net/projects/lalitpur_2

向田麻衣｜MUKAIDA Mai

17歳のときにネパールを訪問し、女性の識字教育をおこなうNGOに参加。2009年に「Coffret Project（コフレ・プロジェクト）」の活動を開始。現在までに約5000点の化粧品を、ネパール、トルコ、インドネシア、フィリピンに届け、化粧ワークショップを通じて、延べ1300人の女性に本来もっている自信や尊厳を取り戻すきっかけ作りをおこなってきた。2010年からは活動の拠点をネパールに絞り、2013年5月にネパール発のナチュラル化粧品ブランド「Lalitpur（ラリトプール）」をスタート。ネパールの人身売買被害者の女性の雇用創出と自尊心の回復に取り組んでいる。

Lalitpur（ネパール産ナチュラルコスメブランド）
www.lalitpur.jp

Coffret Project（化粧を通じた国際支援プロジェクト）
www.coffretproject.com