support surface|サポートサーフェス|2010-11年秋冬ウィメンズコレクション
FASHION / WOMEN
2015年3月6日

support surface|サポートサーフェス|2010-11年秋冬ウィメンズコレクション

2010-11年秋冬ウィメンズコレクション

support surface|サポートサーフェス

Text by OPENERS

テクニックが魅せる究極のミニマリズム

デザイナー研壁宣男が目指すのはデザイン性が高いだけのファッションではない。袖をとおすことによってその品質のよさを感じることのできる服。着ることでそのひとの表情、所作を美しく演出する服を作りだすこと、そのため「SUPPORT SURFACE」コレクションのほとんどは立体裁断によってつくられている。

身体に心地よくフィットし、かつ動きに無理のないデザインをベースにシーズンごともうけられるコンセプトにそってイメージを構築していく。装飾を“付加”するのではなく、生地の特性を活かしたテクニックによって立体感が表現されている。

タックをほどこしたスカートの裾部分を左右で重ね、内側に折り返したコクーンスカートや、襟もとにギャザーを寄せたジャージー素材のドルマンスリーブカーディガンなど、テクニックによって生まれる生地の多彩な表情が美しい2010-11年秋冬シーズンのテーマは“Naked”。

平衡が崩れる直前の均衡

安定の放棄から生まれるかたち

塗りつぶされそうな余白

ぎりぎりのバランス

327

スモックドレスが象徴する禁欲的なまでにミニマルなシルエットに、シックなカラーパレットを基調としたコレクションを展開。そこへチェックのトレンチコートや色鮮やかなニットドレスなど、ポップなアイテムが華を添えた。

主要取扱店
ストラスブルゴ Tel. 03-5772-6515
エストネーション Tel. 03-5159-7800(代表)
ビームス・ハウス各店 Tel. 03-5220-8686(丸の内店) など

SUPPORT SURFACE
www.supportsurface.jp

Tel. 03-5778-0017
info@supportsurface.jp

デザイナープロフィール
研壁宣男|SURIKABE Norio
1987年、桑沢デザイン研究所在学中に繊研大賞等を受賞。その後89年にイタリアへ渡り、90年より「ROMEO GIGLI」アシスタントデザイナー、92年からはハイブランドを中心に展開される世界的にも有名なミラノのセレクトショップ「10 CORSO COMO」のオリジナルブランド「NN  STUDIO」のデザイナーに就任、94年よりチーフデザイナーとして、メンズ、レディース、ニット、シューズなどアイテム全般の
デザインを手がける。 97年から2002年までALBERTO BIANI社にて「ALBERTO BIANI」「AB ALBERTO BIANI」を中心に「TRUSSARDI COLLECTION」「INCOTEX」などのデザインを担当、その間99年に自身のブランド「SUPPORT SURFACE」プロジェクトを開始、2006年より東京コレクション参加。07年、サポートサーフェス設立。

           
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