ALEXANDER McQUEEN|東京・青山に日本初旗艦店オープン
ALEXANDER McQUEEN|アレキサンダー・マックイーン
アレキサンダー・マックイーン、青山に日本初旗艦店オープン
アレキサンダー・マックイーンは、東京・青山に日本初となるフラッグシップストアをオープンした。店舗デザインは、ブランドのクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートン監修のもと、ディビット・コリンズ・スタジオが手がけている。
Text by KUROMIYA Yuzu
ブランドの世界観をトータルで表現した独自の店舗
広さ390平方メートル、2フロア構成この旗艦店は、フランシス・ベーコンの作品やシュールレアリズムアーティスト H・R・ギーガー、アントニオ・ガウディの建築物などからインスピレーションを受けてデザインされた。店内はダブグレー、ライラック、ソフトゴールド、ホワイトなど、淡い色調で統一。フロアにはカルカッタ・オロの砕けた大理石を使用し、毛足の長いカーペットのうえには、ブロンズでできた動物の足やモンスターの鉤爪が特徴的なディスプレイを設置。「アルマジロ」シューズを造形物に反映するなど、ブランドの世界観が随所に感じられる空間となっている。
そして最大の特徴は、2階天井に吊るされているアート作品。これは、アレキサンダー・マックイーン依頼のもとコンテンポラリーアーティストの花澤武夫氏と富樫孝男氏によって制作されもので、日本古来の寓話や、瓢鮎図(ひょうねんず、如拙作の水墨画、国宝)を彫刻で表現。伝統的な漆塗りの技法を用いて配色された瓢箪(ひょうたん)やナマズ、貝殻の破片で作られたスカル、シャンデリアの粒で構成され、ブランドのシグニチャー要素と日本の伝統を見事に融合させた作品となっている。
アイテムはメンズ、ウィメンズのランウェイコレクション、アクセサリーコレクションまでをトータルで展開。また、スカルスカーフやナックルボックスクラッチといったブランドを代表するアイテムも取り揃える。
サラ・バートンは、「このストアには、ドラマティックな大理石の階段 や、ビスポークのウォールパネル、年代を感じさせる真鍮ディスプレイなど、独自のユニークで精緻な要素が盛り込まれています。ラグジュアリーな空間のなか、コレクションを提供するという私たちの信念がここにも反映されているのです」とコメントしている。
アレキサンダー・マックイーン 青山店
東京都港区南青山5-1-3 TS 青山ビル
Tel. 03-6861-0910