FASHION /
WOMEN
2014年10月31日
萩原輝美|ストリートとモードのバランスで作る東京デザイナーたち
萩原輝美のファッション・デイズ vol.104
好調のファセッタズム、安定のサポート サーフェスに注目
ストリートとモードのバランスで作る東京デザイナーたち
海外からのバイヤーも増え、東京コレクションが元気だ。今注目デザイナーのコレクション。
Text by HAGIWARA Terumi
ストリートなのにこの質感、FACETASM(ファセッタズム)が凄い
東京コレクションが元気です。パリコレに続いての10日間。14-15年秋冬コレクションではメンズ、レディス合わせて約60人のデザイナーが新作を発表しました。
メンズでデビューしたファセッタズムは先シーズンからレディスラインも加わり注目ブランドです。昨年11月には毎日ファッション大賞新人賞に選ばれました。デザイナーは落合宏理さん。オーバーサイズのニットにベストやライダースジャケットを合わせ、ボトムスはプリーツスカートの下にシガレットパンツやデニムを重ねています。ストリートテイストなのに上等なクオリティを丁寧に紡ぎ出しています。
細心の匠技で作るsupport surface(サポート サーフェス)の服
クオリティといえば、研壁宣男さんがデザインするサポート サーフェスです。20代でイタリアに渡り、ロメオ・ジリのアシスタントを経て東京で独立しました。自らドレーピングを手がけ、カッティングにこだわる服は、緩さのなかにも緊張感のある大人服です。大胆な赤とピンクのラインを入れたダブルフェイスのカシミアコートにケープ。シンプルなのに大胆、ゆったりナチュラルな量感に、綿密に計算された技が光ります。マニッシュなジャケット、パンツにも女性の優しさが加わっています。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/