FASHION /
WOMEN
2015年1月9日
萩原輝美|絵画を着る色柄の競演「ヴァレンティノ」「プラダ」「ドリス ヴァン ノッテン」
萩原輝美のファッション・デイズ vol.102
「ヴァレンティノ」「プラダ」「ドリス ヴァン ノッテン」
絵画を着る 色柄の競演
リアルモードにはクチュールの伝統技を。おすまし着には大胆な色柄を。2014秋冬コレクションはクチュールの技で作るリアルモードと、大胆にアートを取り入れて色柄を遊ぶファッションのふたつが注目されます。
Text by HAGIWARA Terumi
グラフィカルなモダンドレス「ヴァレンティノ」
ヴァレンティノは赤、フュ-シャ、白、黒といった色を配したグラフィカルなドレスで始まりました。シンプルなドレスにはグラフィカル柄を入れたブーツを合わせています。大胆な色、柄のスタイリングがモダンです。
バイアスのブロック柄をカシミアのインターシャニット、レザーのスカートなど様々な生地にのせました。ウエストからたっぷりとギャザーをよせたロングドレスが鮮やかです。クチュール技を駆使したチュールのエンブロイダリードレスは、花と蝶を絵画のように描き上げました。
ソフィスケート&俗悪をプリントドレスで見せる「プラダ」
プラダは1930年代と70年代のグラフィカルドレスを並べました、ゴールドとシルバーレザーのトリミングで強さを出しています。カラフルなラムのファーコートもたくさん登場しています。
花と曲線で描くアートな服「ドリス ヴァン ノッテン」
ドリス ヴァン ノッテンは大きなゆりの花に流れるような曲線を組み合わせたドラマチックなスタイリングを見せました。紺、マスタード、フュ-シャにブルーなどコントラストの強いバイカラーです。プリントと無地を斜めに切り替えたエスカルゴスカートがモダンです。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/