FASHION /
WOMEN
2015年1月13日
萩原輝美|ヴィクター&ロルフの踊るスーツ、シャネルのスポーティークチュール
原輝美のファッション・デイズ vol.98
ヴィクター&ロルフの踊るスーツ
シャネルのスポーティークチュール
トランスペアレンスに眩しく光るシルクラメ。ヌーディーなボディとスタイルは、軽快に着こなします。
Text by HAGIWARA Terumi
リボン、レースを重ねたミニマムなボディドレス
オートクチュールコレクションに戻って2回目のコレクションとなったヴィクター&ロルフ。今シーズンもアイデア満載の楽しいステージを仕掛けました。足元だけを覗かせて幕を下ろしたステージにはバレリーナのトゥシューズが並びます。つま先立ちのモデルがひとりずつ操り人形よろしく登場します。ラテックスをふんだんに使ったミニマムなドレスは、どこまでがボディでどこまでが服なのかわからないほどにヌーディーな仕上がり。つま先立ちの優雅な動きが、半透明のボディを優しく描き上げます。身体と服が重なり溶け込んでしまったコレクションでした。
シャネルはトランスペアレンスに光を加えたコレクションを発表しました。グラン・パレに置かれたソファが、モダンなナイトクラブを演出。透明感ある白やパステルカラーのドレスをまとったモデルたちは、白い螺旋階段を軽快に降りてきます。ミドルフ丈のトップスを重ねたように見えるトロンプロイユドレスにツイードのスニーカーを合わせます。優しいラウンドショルダーにウエストを強調したスタイルはオーガンザやレースを重ね、エレガンスをモダンに収めました。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/