萩原輝美|妖しくもモダンなルイ・ヴィトンのクラシックランジェリー
FASHION / WOMEN
2015年1月28日

萩原輝美|妖しくもモダンなルイ・ヴィトンのクラシックランジェリー

萩原輝美のファッション・デイズ vol.78

妖しくもモダンなルイ・ヴィトンのクラシックランジェリー

趣向を凝らした演出も話題のLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)コレクションをレポート。ネクストトレンドの鍵を握る、マーク・ジェイコブスのあらたな提案とは? 映画『黒衣の花嫁』からインスピレーションを受けたプレフォールラインにも注目を。

Text by HAGIWARA Terumi

舞台は5ツ星ホテル、50の部屋と50の物語

パリコレ最終日の朝はいつも緊張します。
AM10:00。遅刻厳禁のルイ・ヴィトンコレクションです。

ルーブル美術館に入り特設テントに入るときから、ドキドキが始まります。今シーズンは普通の白い外装。中に入ると丸い回廊がつながっています。回廊中に連なる50の扉。そう、ここは5ツ星のホテルの廊下です。

※ショーの動画を見る→

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 01

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 02

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 03

©LOUIS VUITTON/Ludwig Bonnet

ドアが開き、モデルが登場します。ヴィトンの大きなトランクが置いてある部屋。ベッドの上でストッキングをはくモデルの映像が流れています。それぞれの部屋には、そこに居る女性のそれぞれの物語があるのです。

スパンコールのコートやスーツにクラッチバッグを持つ女。ランジェリードレスやパジャマスーツにファーコートを羽織る女。60年代風ウィッグにプラットフォームの靴がけだるさを漂わせていました。

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 04

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 05

LOUIS VUITTON|ルイ ヴィトン 06

©LOUIS VUITTON

東京に戻って発表されたヴィトンのプレ・フォールコレクションは映画『黒衣の花嫁』のジャンヌ・モローのイメージです。清楚で妖艶なレースのミニマルドレスやスパンコールのスーツ。黒×ネイビーブルー(パリジェンヌの大好きな色)のバッグやアクセサリー。いずれもパリのピュアモードです。

萩原輝美

萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/

           
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