J&M DAVIDSON|大胆さと清楚さを兼ね備えた刺激的な2013年新作コレクション
春の幕開けは“シュリンプ(=エビ)”とともに!?
大胆さと清楚さを兼ね備えた刺激的な2013年新作コレクション
ベーシックなアイテムにピリッとモードを効かせたデザインで人気のJ&M デヴィッドソンから、待望の春夏コレクションが登場。1960年代に活躍した伝説のスーパーモデル、“シュリンプ”ことジーン・シュリンプトンに着想を得たという、大胆さと清楚さを兼ね備えた刺激的な新作をご堪能あれ。
Text by TANAKA Junko (OPENERS)
伝説のスーパーモデル、ジーン・シュリンプトン
スーパーモデルのはしりといわれるジーン・シュリンプトンをご存じだろうか? 1960年代に突如ロンドンから飛び出した、バンビのようにすらりと伸びた手足を持つ通称“シュリンプ(=エビ)”。とびきりの美女でありながら、どこか“隣の女の子”のような親しみやすさも持ち合わせている。写真家デヴィッド・ベイリーとタッグを組み、いくつもの画期的なファッション写真を生み出してきた。
なにより画期的だったのは、1965年オーストラリアの競馬レースで催されたファッションショーに登場したシュリンプトン。そのときの彼女は、手袋や帽子、ストッキングの着用はおろか、なんと膝丸出しのミニスカート姿だったのだ。当時の常識からは考えられない出で立ちに、世界中で大騒動を巻き起こすが、若い世代からは絶大な支持を得る。この反応を見たマリー・クワントは、すぐさまミニスカートをつくりはじめたという。
ここまで読んだ方はすでにお気づきかとおもうが、ミニスカート・ブームを生み出したのは、ツイギーではなくこのときのシュリンプトン。彼女が“1960年代の顔”と言われるゆえんである。
シュリンプトンのように大胆かつ清楚に
そのしなやかな大胆さで一時代を築いたシュリンプトンこそ、J&M デヴィッドソンのデザイナー、デヴィッドソン夫妻がこの春夏に思い描く理想の女性像だ。シュリンプトンが英国式のガーデン・ティーパーティーへ出かけたなら──そんなイメージを、庭園の緑に映える大胆な花柄や色使い、デッキチェアをおもわせるストライプに落とし込んだ。
ここで新作のなかから、OPENERS読者におすすめの4アイテムを紹介したい。まずは世界中のバイヤーやスタイリストからラブコールが絶えないレザーコレクションに、今季あたらしく仲間入りした「MARGOT」。丸みを帯びたシルエットと太めのハンドルを組み合わせた、愛らしくありながら上品な印象も与える1品だ。白地にインクのハンドルでポイントを効かせたタイプと、目の覚めるようなゼラニウムまたはシックなインク一色で仕上げたタイプの2種類で展開。好みに合わせて選んでほしい。
そして白とインク、2色のカーフ使いが見た目にあたらしい「DAISY」。スタイリッシュな巾着型は収納力はもちろん、存在感も十分な使い勝手のいいバッグだ。また「DAISY」の形を継承した「GAUCHO」は、サイドのじゃばら部分についたタッセルのフリンジがポイント。こちらも見た目だけでなく、収納力も文句なし。
ここ数シーズン、トレンドになっているドキュメントケース「MEDIUM DOCUMENT CASE」も、ブラック、キャメル、そして鮮やかなグリーンの3色を携え登場。A4サイズの書類が収納できる使い勝手のいい大きさなので、お出かけ用のクラッチバックとしてだけではなく、ビジネスシーンでも活躍してくれるはず。
伝説のスーパーモデルとデヴィッドソン夫妻との出合い。それは、彼らがもっとも得意とする“ミックス技”によって、J&M デヴィッドソンから大胆さという、あたらしい魅力を引き出すことに成功した。そしてそれは、手にしたあなたのなかに眠る大胆さをも引き出してくれることだろう。
店舗展開|J&M デヴィッドソン 青山店、松屋銀座店、阪急梅田店
J&M デヴィッドソン
Tel. 03-3505-2604
www.jandmdavidson.jp