萩原輝美 連載 vol.149|2016-17年秋冬東京コレクション
FASHION / WOMEN
2016年7月5日

萩原輝美 連載 vol.149|2016-17年秋冬東京コレクション

16-17秋冬東京コレクション

余韻残すサポートサーフェスのさわやかコレクション
技ありナカ アキラのローゲージニット

ファセッタズム、ビューティフル・ピープル、ウジョーといった東京コレクションの有力ブランドがショーを休止、いつにない寂しいシーズンになってしまいました。そんな中、目を引いたのが安定した実力をみせたサポートサーフェス大人コレクションと技で見せるナカ アキラの野心作です。秋のコーディネイトはこの2ブランドにファセッタズムとビューティフル・ピープルを加えて完成です。

Text by Terumi Hagiwara

寂しいシーズンの中、目を引いた安定した実力と技で見せる野心作

2016-17秋冬 コレクションです。今シーズンは勢いあるブランドがパリをめざし東京でのショーはひと休み。寂しいシーズンでした。

ウジョー(デザイナー西崎暢)はジヨルジオ・アルマーニの招待デザイナーとしてミラノでコレクションを発表しました。アルマーニが毎シーズン選んだ新人デザイナーに会場(テアトロ・アルマーニ)を提供してくれるという提案です。東京の3倍という大会場で展開された東京ストリート。着易さ重視のユーティリティウエアにレースや刺繍アイテムを重ね、量感を演出します。

アツシ ナカシマはDHL(国際物流輸送会社)の支援を受けてミラノコレクションに参加しました。J.P.ゴルチェで長くアシスタントデザイナーをしていた中島篤さん。球体をイメージしたブラトップを強調しました。

ファセッタズムは次シーズンのパリコレを睨み、ビューティフル・ピープルも今シーズンはショーをスキップ。

そんな東京で、ベテランのサポートサーフェス(デザイナー研壁宣男)が貫禄の大人コレクションを見せています。ベロアや人工皮革など光沢感ある生地にドレープで陰影を作ります。ゆったりとした長いシルエット。ライブ演奏に合わせ静かに歩くシックなコレクションです。

ナカ アキラは久しく展示会のみの発表ですが、技ありローゲージニットの逸品が揃いました。程よい量感と長さが旬のアイテム、秋一番に着たい!1点です。気になるアイテムがMA-1テイストのブルゾン。こちらはファセッタズムがアーティストとコラボしたプリント柄がおすすめです。ロングシルエットを完成させるワイドパンツはビューティフル・ピープルでセレクトしました。旬コーディネイトの完成です。

萩原輝美

萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/

           
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