萩原輝美|アキラーノ・リモンディ来日インタビュー!
連載|萩原輝美のファッション・デイズ vol.54
トマソ・アキラーノとロベルト・リモンディが紡ぎだすエレガンス
アキラーノ・リモンディ、来日インタビュー!
ニナ・リッチのアーティスティック・ディレクターを務めるピーター・コッピングにインタビューした前回につづき、今回も海外から来日したデザイナー取材。注目のデュオが見せた意外な素顔もここで披露!
Text by HAGIWARA TerumiPhotographs by KANEDA Yuhei
何年ものあいだ、ともに歩みつづけてきたふたり
4月の東京は桜も満開。海外からはデザイナー来日ラッシュです。アキラーノ・リモンディはデュオでブランドデビューして7年目、ふたり一緒に日本に来るのはこれがはじめてだとか。
東京は滞在2日間という忙しいスケジュールのなかでのインタビューです。トマソ・アキラーノとロベルト・リモンディはマックスマーラのアトリエで出会い、2005年に6267(セイドゥエセイセッテ)を立ち上げ、2009年からアキラーノ・リモンディの名前でコレクションを発表しています。構築的なシルエットにアルティザナルな手仕事の刺繍やビジューをくわえたエレガントな服を発表しています。
2012年秋冬は、サテンジャカードにベルベットを合わせた重厚なドレスやパンツスーツが登場しました。
「コレクションで発表するのは強いイメージ。プレコレクションではイメージを広げたラインも発表しています。」
秋冬からトッズグループのブランド、フェイのディレクターとしても活動することに。クチュールテイストの服が得意なふたり。次のねらいはパリコレクション?「今はミラノでしっかり基盤を作りたい。でもオートクチュールみたいな服も作りたい」
いつもふたりで活動していて、けんかはしないの? との質問には、「毎日だよ!」とのこと。ロベルトがトマソの耳をひっぱり、ふたりそろっていっぱいの笑顔を見せてくれた。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/