萩原輝美|老舗ブランドが見せたデザインの魅力!
FASHION / WOMEN
2014年12月22日

萩原輝美|老舗ブランドが見せたデザインの魅力!

連載|萩原輝美のファッション・デイズ vol.48

バリーとロジェ ヴィヴィエ、

ふたつの老舗ブランドが見せた春夏シーズンの新作!

長い歴史をもつふたつの老舗ブランド、バリーとロジェ ヴィヴィエ。これまで受け継がれ、培われてきた技術と、斬新なデザインとがミックスされると……? 春夏の気分が見えてきた!

Text by HAGIWARA Terumi

クチュールの技をもつメゾンならではの意匠

160周年を迎えたバリー。1851年にスイスで誕生したラグジュアリー・レザーグッズブランドです。メンズのイメージが強いのですが、レディスのオーダー靴も多く作られていました。昨年9月のミラノコレクション期間中に、160周年を記念した展示会が開かれました。

アーカイブの靴や、広告に使われたモダンなイラストなど、いまでも新鮮なアイデアがいっぱいです。2011年春夏コレクションで発表された新作は、1951年制作された綾取りをイメージした復刻版赤いサンダルは、ヌーディーな軽さが今年らしい逸品です。

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スイスといえば、当時はオートクチュールの高級レースが盛んに生産されていました。今年はレースが旬。服ばかりでなくバッグにもレースにスパンコール刺繍をほどこした3D素材が登場しています。

ロジェ・ヴィヴィエはディオールのオートクチュールシューズを独占していた老舗ブランドです。その歴史を受け継ぎながらデザイナー、ブルーノ・フリゾーニがモダンな世界を展開しています。

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この春夏は3D素材が中心。プリーツスカートのように立体的な、レザーのアコーディオンクラッチバッグ、モザイク状のパッチワークをほどこしたパンプスやショルダーなどが並びました。グリーン、イエロー、パープル、ピンク。春、手の込んだ素材とキレイ色で遊んでみませんか。

萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップ「デザインワークス」のレディスのディレクションも担当。オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/   

           
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