エッジィなリアルミックスを着こなす|DIESEL BLACK GOLD
DIESEL BLACK GOLD|ディーゼル ブラック ゴールド
ミックスカルチャーを自由に楽しむ
繰り返し引用されるユースカルチャーとファッションの関係。今季のディーゼル ブラック ゴールドはそうしたイメージにあえて取り組み、現代的かつウェアラブルなワードローブへと昇華させた。異なる素材、相反するボリュームの組み合わせによるミックスマッチとレイヤードが、東京のいまと呼応する。
Photographs by TANABE GOStyling by MARUYAMA AkiraHair by KANADA (Lake Tajo)Make-up by MIHARU (FRIDAY)Text by KAWASE Takuro
ハイブリッドなミックスカルチャーのこなし方
モッズ、パンク、ニューウェーブといった、英国発祥のユースカルチャーを感じさせるスタイルをベースに、素材やシルエット、レイヤードでモダンなエッセンスを取り入れた今季のディーゼル ブラック ゴールド。メンズ・ウィメンズを統括し、ミラノ、NYでコレクションを発表するクリエイティブ・ディレクター、アンドレアス・メルボスタッドによる提案は、アティチュードとしてのファッションを強く喚起させる刺激的なものとなった。
ブランドの核となるデニムには多様な加工を施し、英国の伝統的素材であるツイード、そしてムートンやレザーとミックスさせたスタイルが中心となる。タイトフィットのボトムスには、丸みを帯びたオーバーサイズのトップスといったシルエットバランスも特徴的で、そこにはファッションはもっと自由で挑戦的であっていい、というメッセージも感じさせる。
こうしたディーゼル ブラック ゴールドのコレクションは、さまざまなトレンドが混在する東京という街がよく似合う。アグレッシブでありながらもトラディショナル、相反する要素のモダンなミックスを実践してみてはいかがだろうか?
メンズとウィメンズ、それぞれの着こなしの秘訣
今回、メンズ、ウィメンズともにスタイリングを担当したのは、丸山 晃氏。それぞれのコーディネートのコンセプトについて話をうかがった。
「メンズはブリティッシュというわかりやすいテーマを掲げていたので、そこを踏まえたスタイリングを基本にしています。特にテーラリングの要素が強いコーディネートに関しては、あまり崩さずにトラディショナルな方向性を意識しました。このブランドが本来得意としているハードさやエッジをまろやかにすることで、よりいまの東京で着こなしやすいようにアレンジされているとおもいます」。
「ウィメンズに関しては、多くのアイテムが黒でまとめられ、ランウェイではロックフィーリング溢れるリーゼント風のヘアが印象的でした。今回は東京の空気感に合わせてフェミニンさを取り入れることを意識しました。肌の露出を少なくしながらも、強さとイノセントさも同居させています。また、腰より低いポジションにレイヤードをもってくることで生まれる、新しいバランス感も提案したいですね」。
スタイリストの丸山氏が語るように、東京という街はいま、さまざまなカルチャーが混在する都市である。そのなかで個性を際立たせるにはディーゼル ブラック ゴールドらしいエッジィな要素が欠かせない。大胆なスタイルの変化ではなく、ディテールのアレンジによってモダンな仕上がりとなった、今季のコーディネートを楽しんでほしい。