キャサリン・マランドリーノのNEW YORK通信 vol.04
CATHERINE MALANDRINO|キャサリン・マランドリーノ
キャサリン・マランドリーノのNEW YORK通信 vol.04
2011-12年秋冬コレクションをリポート!
ニューヨークをベースに活躍するファッションデザイナー、キャサリン・マランドリーノ。ニューヨークコレクションを終えたばかりの今回は、オーディションやショー当日のバックステージ、プレゼンテーション風景までをご紹介します!
Text by Catherine Malandrino
キャスティング、バックステージ、そしてショー本番!
こんにちは! キャサリン・マランドリーノです。みなさんお変わりありませんか? 私のほうはというと、ニューヨークコレクションがちょうど終わったばかりで、今は少しホッと落ちついています。
2月というものは、私の人生において愛をお祝いする月──というのは前回のレターにも書きましたが、コレクションを発表するということもまた、愛を感じることのひとつ。
シーズンごとに私は友人や家族の愛とサポートを得て、あたらしいコレクションを発表します。それはまさに、彼らと興奮と期待をともにし、愛に囲まれるすばらしい瞬間でもあるのです! 愛は創造力を生み出し、自分自身の人生によろこびと自信と強さを与えてくれます。私はあなたの人生が、今日も明日も輝きに満ちた愛でいっぱいになることを祈っています。
さて、今回は発表を終えたばかりのコレクションを、事前の準備段階から当日のバックステージ、プレゼンテーション本番までリポートします。
「マランドリーノ」の2011-12年秋冬コレクションは、2月13日にThe Old New York Square Buildingにて開催されました。テーマは“Quai de la Tournelle”。パリの5区、セーヌ川左岸にあるプロムナードです。かつてリヴ・ゴーシュ(左岸)を代表する人物であった、アヌーク・エメやカトリーヌ・ドルーヴ、ジェーン・バーキンなどの往年の女優たちやモデルたちがインスピレーション源。詳しくはvol.02
を読んでくださいね。
コレクションの準備が進みショーが近づいてくると、モデルオーディションをおこないます。プレゼンテーションではカメラテストもして、イメージに合うモデルを選びます。
ショー当日には、慌ただしいバックステージにも気を配りながら、洋服がベストな状態で見せられるよう、最後までフィッティング。このときには友人や家族も駆けつけてくれて励ましてもらえるのが心の支えですね! 今回のショーでは、親友でありアイウェア&帽子デザイナーでもあるセリマのアイテムも登場。今後セリマとは、帽子にかんしては「Malandrino by Selima」、アイウェアにかんしては「Malandorino by Selima Optique」をともにつくっていく予定もあり、それもとても楽しみです。
そしていよいよショーの本番! メランジュのシフォンブラウス、メンズからインスパイアされたパンツ、フィッシュネットエンブロイダリードレス、オックスフォードシューズと合わせるプリーツスカート──パリのロマンスと、ニューヨークのリズムとをともに楽しむことのできる女性のピュアで洗練されたようす、エキセントリックでインテリジェンス溢れる人生──ファッションを楽しむこととは、自分自身の人生をクリエイトすることでもあり、表現することでもあるのです!
次回はまた来週──私のニューヨークお気に入りスポットをご紹介します。
キャサリン・マランドリーノ
Catherine Malandrino|キャサリン・マランドリーノ
フランス・グルノーブル生まれ。パリのエスモード卒業後、エマニュエル・ウンガロ、ルイ・フェロー、エ・ヴーといったメゾンで経験を積み、1998年アメリカでダイアン・ヴォン・ファステンヴァーグのヘッドデザイナーとして華やかなキャリアの第一歩を踏み出す。その後、エクスクルーシブで高価なリミテッド・エディション「マランドリーノ」と、カジュアルなテイストを織り交ぜた「キャサリン・マランドリーノ」、ふたつのブランドを立ち上げた。フェミニンでエレガント、個性的なラインナップは、世界各国において女性たちの熱い支持を受けている。