CAZAL|カザール|レトロフューチャー感が新鮮なサングラス、カザール881の魅力(後編)
CAZAL|カザール
そして、881は生まれた
CAZAL Vintage Sunglasses Collection 2008(後編)
カザールの新作モデル881は、アーカイブのヴィンテージモデルからそれぞれ魅力的なディテールを選び取ってリミックスした、いわばハイブリッド。さらにはアジア限定モデルも用意されているというのだから見逃せない。
Text by OPENERSPhoto by Jamandfix
カザールの遺伝子が色濃くあらわれた傑作
過去を振り返る言葉である“レトロ”が、しかし未来的なニュアンスも感じさせるのは、“レトロフューチャー”を例に出すまでもないだろうか。
カザールの「ヴィンテージコレクション2008」には、その“レトロ”がキーワードになったモデルが多数登場する。
そしてそれらは過去の名作アーカイブを参照したデザインでありながら、コンテンポラリーな新しさも感じられる絶妙なバランスが特徴となっている。
前編で紹介した901のフロントと、946を経た904をオリジンとするテンプルが掛け合わされて誕生した881もそのひとつ。過去の名作を単純にリバイバルさせるのではなく、“ミックス”することでそこに新たな生命が吹き込まれた。
901のレンズのシェイプ──ティアドロップを踏襲しながら、それを取り囲むフレームを角ばらせ、しかしブロウラインのT字モティーフはそのままに強い印象を残すフロントデザイン。
一方のテンプルは、904と946で特徴的だった上下に分かれた2本のラインがロゴを挟み込むデザインに、結果的にさらなる洗練を加えたかたちとなった。
CAZAL 881 ブリッジのメタルパーツ
もとになったディテール CAZAL 901
CAZAL 881 テンプルのメタルパーツ
もとになったディテール CAZAL 904
このモデルは従来のカザールのサングラスのなかでも、ファッションコンシャスでエレガントな魅力が際立っている。881が熱狂をもって迎え入れられることは間違いないだろう。