(41)ケ・ドゥ・ヴァルミのブルゾンに脱帽
都会の洒脱なスポーツルック
ケ・ドゥ・ヴァルミのブルゾン
デビュー2シーズン目を迎えるブランド、ケ・ドゥ・ヴァルミは相も変わらず絶好調。デザイン、着心地、普遍性、時代感など、あらゆる要素を高いレベルで具現化するその創造力には、正直おどろかされます。
現代のスティーブ・マックイーン。そんな気分で着こなせたら、最高にカッコいいブルゾンの紹介です。
text by americaphoto by Jamandfix
品よくトレンドを加味した最上の日常着
オウプナーズでも以前ご紹介した、ケ・ドゥ・ヴァルミ。僕が尊敬するユナイテッドアローズの村松規康さんがプロデュースしているとあって、今季もしっかりチェックしていました。
しかしながら、何度見てもこのブランドの服は美しい。見れば見るほど吸い込まれるような“細部に宿る神”はもちろん、ふとわれにかえって引き目で見る佇まいも、また抜群に美しい。
まさに一切の妥協を許さない、こだわりの結晶。そしてプライスにも、まったく妥協がないのが残念です……(笑)
今回ご紹介するのは、そんなケ・ドゥ・ヴァルミのブルゾンです。
だがそこは流石(さすが)のケ・ドゥ・ヴァルミ。ただのブルゾンではありません。ベースはスタジャン、シングルライダースを思わせるシンプルデザイン。
でもよくよく見れば、素材は“上質”の極致のようなレザーと、“カジュアル”の極致ともいえるポリエステルの、見事な切り替え。
対極にある両者を絶妙のバランスでコンバインドすることで、ベーシックでありながら新しい、カジュアルでありながらエレガント、そんなありそうでない究極の一品をつくりあげてしまったのです。
これには脱帽。ぐうの音も出ません。
最高の品質の長くつきあえるアイテムが、最高のデザインで手に入る。
大人のファッションにおいて、これ以上の贅たくはありません。
絞り込んだ少数精鋭アイテムに全精力を注ぎ込み、品よくトレンドを加味した最上の日常着。
そんなケ・ドゥ・ヴァルミは、これからも要注目です。
「2シーズン目を迎えるケ・ドゥ・ヴァルミは、最高のレザーウェアメーカーであるセラファン社とデザイナーのイザック・レイナ、そしてプロデューサー村松規康という三者のコラボレーションによって生み出されるコレクションです。
今季は大胆なカラーリングと軽さを追求したレザーウェアを提案。上質で繊細なレザーとポップなポリエステルが、“軽さ”の表現として象徴的なコントラストを描きます。
ボディをレザー、袖をポリエステルで仕立てたブルゾンは、腕の動きやすさ、運転での所作を考慮したもの。ライニングにはシューズのライニングに使われるカーフライニングを採用しているので、しなやかで滑らか、極上の着心地が味わえます」(ユナイテッドアローズ プレス/渡辺健文さん)
ユナイテッドアローズ 六本木 メンズストア
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