(14)沖野修也×Continuer サングラスインタビュー
FASHION / NEWS
2015年3月12日

(14)沖野修也×Continuer サングラスインタビュー

CREATOR'S TALK:OKINO Shuya
沖野修也×Continuer 「サングラスは僕のトレードマーク」

KYOTO JAZZ MASSIVEのDJでありクリエイティブ・ディレクターである沖野修也さん。
昨年、ソロアルバム『UNITED LEGENDS』のリリースの際には、OPENERSで祐真朋樹さんとの対談にも出演いただいた。
今回は、ご自身が「僕のトレードマーク」というサングラスについてお話をうか がった。インタビュー場所は、恵比寿のアイウェアショップ、コンティニュエ。 沖野さんお気に入りの店である。

Photo by Jamandfix

理想のデザインを探し続けていた

──沖野さんのサングラス選びについて教えてください

サングラスはこれまで相当数買い集めてきましたね。毎シーズン新しいものにチャレンジして、自分ではつねにバージョンアップしてきたと思うんですけど、飽きちゃうんですよ(笑)。今日かけている「Organ×SHUYA OKINO【VIUSION】」をつくるまでは。

──その「沖野モデル」をつくるきっかけは?

それはコンティニュエさんに声をかけていただいたんです。ここは僕が好きなものに限りなく近いものを提案してくれるので足繁く通うようになって、ある日「沖野さんのオリジナルをつくってみませんか?」と言われて「え、そんなことしていただけるんですか?」と驚きました。

──つくることに自信はありましたか?

サングラスを見るたび、買うたびに思ったのは、自分のなかに明確なデザインがあって、その理想の周辺をチョイスする感じだったんですね。でも理想のものはないのが当たり前で、いつも自分にもっと似合うものはないかなと探していたし、自分のなかで定番といえる一本があるといいなとずっと思っていました。買いつづけるなかで、本当に欲しいものが浮き彫りになってきたんです。

自分“究極”のモデルづくり

──沖野モデルはどんなプロセスで生まれたんですか?

まずは僕の手もちのサングラスコレクションをコンティニュエに持ってきて、このサングラスのこの辺とか、自分の好きなもののなかから譲れない部分をチョイスして、基本となるベースをつくっていただきました。そして、角度やディテールを修正していきました。

──いちばんこだわった部分は?

フロントの微妙に上がっている角度ですね。それと全体の厚みとセルの太さにもこだわりました。カーブや角度、材質、色など、ちょっとしたことで全然印象が変わることに気づかされましたね。

──完成していかがでしたか?

うれしかったですよ。でも、僕にしか似合わないもの(笑)をつくってもらって、ビジネスとして成立するんだろうかとは思いました。最初は、自分の「定番」という飽きないものを‥‥という思いがありましたが、サングラスも服と一緒で、その時代にフィットしたものはあります。
だから毎シーズン変えていく面白さがあります。その変化っていったい何なんだろうと制作過程で思いましたね。時代とともに“変化したい自分”を納得させる究極のデザインって何だろうと、このサングラスを通じて考えさせられました。

──カラーバリエーションがきれいですね

色は、僕の好みをスタッフにお伝えして決めました。いま、いちばん気に入ってかけているのは今日のグレーで、ほかに黒、ブラウン2色、イエローと、黒のフレームにクリアレンズを入れた計6本持っています。
会う人、場所、時間によって掛け替えるようにしています。

ジャズミュージシャンのサングラスもお手本に‥‥

──サングラス選びでは挑戦するほうですか?

どうでしょうねー。僕は意外と手堅くいくんですよ。かっこよくて実験的なデザインのものはミュージシャン仲間とか、自分がプロデュースしているアーティストにプレゼントしますね。人のものを選ぶときには実験します(笑)。
自分のもののときは定番っぽいものを買っていますね。

──沖野さんにとってサングラスとは何ですか?

ひとつは“違うものに化けたい願望”はあるでしょうね。
みなさんもそうですが、服は毎日変えますよね。服を変えるようにサングラスも毎日変えるとすごく楽しい。
僕のはすべて度付きなんですが、おカネをかけてもバリエーションを楽しんだほうがいいと思います。それでちがう人格になれるとはいいませんが、新しい自分を発見できると思います。
僕らが生きている日常ってある意味ルーティーンワークで楽さもある。それを自分の意志で変えることで受ける刺激もあって、とくに顔、表情は重要ですね。
それと、僕は憧れの部分もありますね。サングラスをかけているジャズミュージシャンのジャケ写を集めたり、ジャズミュージシャンの着こなしは参考にしています。スタイル面でもジャズの影響は僕に濃いですね。

──活動の近況を教えてください

自分のソロアルバムの制作と、DJ KAWASAKIをはじめ5つのレコーディングを同時に行っています。この4か月にアメリカツアー、ヨーロッパツアーとイギリス、9月にはロシアに行ってきました。
あと、僕の2冊めの本『クラブジャス入門』が10月末に発売予定です。お楽しみに!

──サングラスはまたつくりたいですか?

もしできるなら今度はメタルフレームに挑戦してみたいですね。それから、音楽関係ではCDケースやCDラックなど、音楽に関するプロダクトデザインを手がけてみたいですね。
今度、ロシアのデザイナーと一緒にレコードバッグをコラボするかもしれません。熱烈なオファーをいただいているんですよ。

──楽しみにしています

ご紹介したサングラス
Organ×SHUYA OKINO【VIUSION】はウェブショッピングマガジン「ルモアズ」でお買い求めいただけます。

Organ×SHUYA OKINO【VIUSION】

沖野修也HP
http://www.extra-freedom.co.jp/

<INFORMATION>
Continuer 2007 AUTUMN&WINTER COLLECTION 「Neo Classic」

「BEAUSOLEIL」
コンティニュエではすでに人気の“メイマ”も輩出したフランスの歴史あるブランド、“ボーソレイユ”が新しく仲間入り。
1987年設立以来、デザイナーのフレデリック・ボーソレイユによるモダンでエレガントなデザイン、ハイクォリティな素材使い、そして革新的な製造工程を合わせもったハイスペックなそのコレクションは、美しさやファッションに関心のある世界じゅうの男女から、高感度なファッションの一部として受け入れられています。

現在オリジナルも含め70色以上のプラスチック生地を中心にさまざまな表現を行い、フレームには緩やかなカーブをもたせて動きを出すことによって、カラーの豊かさをより引き出したものを創り出しています。

CREATOR'S TALK:OKINO Shuya<br><br>沖野修也×Continuer 「サングラスは僕のトレードマーク」

illustration by Yuko Yamamoto

取り扱いブランド
「眼鏡&サングラス」

オリバー・ゴールドスミス(イギリス)、ボーソレイユ(フランス)、メイマ(フランス)、ライツ ジャーマニー(ドイツ)、オリバーピープルズ(アメリカ)、クリスチャン ロス(アメリカ)、アルマミカ(ジャパン)、ミキータ(ドイツ)、イエローズ プラス(ジャパン)、アレック ポール(イタリア)など

「小物&アクセサリー」
アンティパスト、サイ、モヴェズエルヴ、ショセ、イーリー キシモト、ヤブヤム、エスクァイア、CD、書籍、アクセサリー など

BGM
2007A/W 今シーズンのBGMを渋谷のカフェアプレミディの中村智昭氏が選曲! シャープでクールなJAZZが心地よい時を刻んでいます。
selected by NAKAMURA Tomoaki
(MUSICANOSSA/Cafe Apres-midi)

Continuer
渋谷区恵比寿南2-9-2 Calm恵比寿1階
Tel.03-3792-8978
Business hours 12:00-21:00
Fixed holiday 第3水曜日
http://www.continuer.jp

           
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