MAN|「MAN TOKYO」アフターリポート
MAN|マン
「MAN TOKYO 2015 Spring-Summer」アフターリポート
先日もニュースでお伝えした、パリ発のファッション合同展示会「MAN」が日本に初上陸。バイヤーのみならず、プレス関係者やクリエイターなども数多く訪れ、その注目度の高さを物語っていた。
Text by IWANAGA Morito(OPENERS)
独自の視点で世界各国からブランドを厳選
パリ、NYにつづく3カ国目として、東京・港区の明治記念館にて開催された合同展示会「MAN TOKYO」。5フロアにもわたる会場には選りすぐりのブランドが各国から集まり、アパレル、靴、革小物など、多様なジャンルのブースが展開されていた。
会場には、東京を拠点とする店だけでなく、地方のショップからも数多くバイヤーが訪れていた。口コミによりこの展示会がおこなわれることを知り、急きょ駆け付けたという参加者もいれば、かねてから「MAN」の存在を知り、日本での開催を心待ちにしていた、というものもいた。
レザーシューズをはじめとした革製品を主軸に、自転車メーカーと共同でバイシクルバッグの製作などもおこなうポルトガルの「senhor PRUÊNCIO(セニョール プルデンシオ)」や、“ブレザーのスペシャリスト”と自負する韓国の「friday night blazer club(フライデーナイトブレザークラブ)」など、フックのあるブランドが多数並ぶ会場。
日本国内からも、「MINOTAUR(ミノトール)」や「Orslow(オアスロウ)」といったブランドが出展。もちろん先にパリとNYで発表していた内容なのだが、逆輸入というかたちで、2015年春夏コレクションを見せてくれた。
本来、国内市場をメインに展開する日本のブランドならば、この時点で来年の春夏の商品を見せることはあまりない。しかし、国内外の垣根にとらわれず活動しているブランドは、世界のファッションマーケットに追従するために、ほかとは異なるリズムでコレクションを製作しているのだ。
ユニークかつクオリティの高い魅力的なモノを展開し、あたらしい発見を提供する場。それが「MAN」なのだろう。今回は、ファッションに特化した内容だったが、本国パリではアートにフィーチャーした展示もおこなっているという。
またブランドのみならず国内セレクトショップの雄「ÉDIFICE(エディフィス)」も会場にブースを設けていた。日本における“フレンチスタイル”を20年にもわたり追求しつづけた同ショップも、フランスが発信する最旬の展示会が上陸することを受け、満を持して参加した向きだ。
「エディフィス TOKYO」の店舗では、MAN TOKYOの開催期間中に、限定のコラボTシャツの販売や、いままで使われていたビジュアルやノベルティのアーカイブ等を展示したポップアップショップをオープン。さらに、ブランド関係者や本国のMANスタッフを招いてのカクテルパーティも開かれ、感度を共有するものたちが集い、国際的なファッション交流が交わされていた。
MAN / WOMAN
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Photo: ©mAsAkI / ©DOOD