KYUTEN|世界初、100パーセント和紙のデニム
FASHION / NEWS
2015年5月12日

KYUTEN|世界初、100パーセント和紙のデニム

KYUTEN|キューテン

ピッティウオモで披露された日本文化の結晶

世界初、100パーセント和紙のデニム

優れた通気性で夏は涼しく、高い保温性で冬はあたたかく、軽量な繊維として、以前から注目を浴びている「ペーパーヤーン(紙糸)」。技術的に不可能といわれていた、和紙織物の先染めを実現した、100パーセント和紙のデニムを「KYUTEN(キューテン)」がリリースした。

Text by IWANAGA Morito(OPENERS)

パリコレクション期間中には現地で歌舞伎とのコラボを披露

「キューテン」は、2006 年に、デニムのリメイクからスタートしたブランド。東京、京都、パリの3つの拠点から、デニムを中心としたコレクションを、メンズ、ウィメンズともに展開している。どのアイテムにも上質な素材を使用し、人間の持つ二面性を繊細に表現した肖像が特徴である。

KYUTEN|世界初、100パーセント和紙のデニム 02

ウォッシュ加工をほどこした「KD W1」

2013年春夏シーズンよりスタンダードラインとなるジーンズをパリの合同展示会にて発表。その後、ウエアライン「キューテン」とデニムライン「KYUTEN DENIM(キューテン デニム)」のふたつの軸で、イタリアで開催される世界最大のファッション見本市「ピッティウオモ」と日本国内にて、コレクションを披露している。

大きな話題を呼んだのは、デニムラインでは世界初、唯一となる100パーセント和紙で製作したジーンズ。紙から生まれる独特のテキスタイルは、ヨーロッパ各国のバイヤーに大きな衝撃をあたえた。

技術的に不可能であった和紙織物の先染めにより実現した、まったくあたらしいデニム。保温性に優れ冬は暖かく、夏はその通気性で涼しく着ることができる万能素材の和紙は、日本文化の結晶といえるだろう。独特の風合いと軽さ、さらにコットンのジーンズと同様の経年変化が楽しめ、もちろん家庭での洗濯にも対応する。

また6月24日(火)にはフランス・パリにて、和紙デニムを使った2015年春夏コレクションを発表する。「INDIGO + ELEGANCE」をテーマに、プロジェクションマッピングを用いた歌舞伎舞踊との共演をおこなう。和紙デニムの紙繊維がもつドライで冷たくも張りのある素材感を、古き良き日本人男性の精神性とリンクさせたショーで、日本文化のあらたな可能性を提示するとのことだ。

「KYUTEN + KABUKI BUYOU」WASHI DENIM 2015S/S COLLECTION by KYUTEN DENIM
日程|6月24日(火)
時間|16:30~
場所|CIRQUE D‘HIVER 110 rue Amelot 75011 Paris
http://www.kyuten-kabuki.com

キューテン
http://www.kyuten.jpn.com

           
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