PRINGLE OF SCOTLAND|プリングル オブ スコットランドのラグジュアリースタイル
PRINGLE OF SCOTLAND|プリングル オブ スコットランド
いま、鮮やかにプリングル オブ スコットランドのラグジュアリースタイル
2005年、ブランドの伝統と象徴であるツインセット誕生70周年とともに、ブランド創立190周年を祝った『プリングル オブ スコットランド』。同年、プリングル初のクリエイティブディレクターに就任したクレア・ワイト・ケラーには、『プリングル オブ スコットランド』を21世紀の真のラグジュアリーブランドに刷新する大きな任務が与えられた。
Text by OPENERS
ニットウエアへの愛情と、エレガントで優雅なテーラリングの融合
イギリス出身で1970年に生まれたクレア・ワイト・ケラー(CLARE WAIGHT KELLER)は、幼少のころからニットウエアへの情熱をもち、レイベンズボーン大学においてファッションの学位を、そしてロイヤルカレッジオブアートにてファッションニットウェアの修士を取得。
卒業後はニューヨークに移り、カルヴァン・クラインのレディス コレクション、ラルフ ローレンのメンズ パープル レーベルのシニアデザイナー、さらに2000年にトム・フォード率いるグッチへ移り、フランチェスコ・コスタ、クリストファー・ベイリーとともにトム・フォードのクリエーションに参加するなど素晴らしい実績をもつ。彼女のデビューとなった、2006秋冬のメンズ、レディスとセカンドラインの「1815」のコレクションでは大きな注目と賞賛を得た。
「美しいスコットランドのカシミアを育んできた豊かな伝統にインスピレーションを得たいま、私はニットウエアに対する新たな解釈を試みることを目指し、また同時に、ラグジュアリーなコレクションを生み出すことのできるプリングルというブランドがもつ素晴らしい伝統を誇りに思います」と彼女は語る。
また、『プリングル オブ スコットランド』2008秋冬メンズコレクションは、60年代や70年代のリーンでスリークなシルエットからインスピレーションを得て、テーラリングやアウトウエアにプリングルが培う伝統のニットウエアをモダンに巧みにミックス。英国産のファブリックは、よりラグジュアリーで、コレクションのなかには、プリングル エクスクルーシヴの生地も見られる。
創業者ロバート・プリングルの、品質、スタイル、そして革新を尊ぶ創業の精神は、いまなおもっとも重要であり、ワイト・ケラーは、ニットウエアへの愛情とエレガントなプロポーションと優雅なディテールをもつテーラリングを融合させながら、伝統あるラグジュリー・ファッションブランドのひとつであるプリングルを再構築させている。
ブランド創立190年の輝かしい足跡
『プリングル オブ スコットランド』は、イギリスのニット産業が誕生した場所、すなわちスコットランドの国境地帯でもっとも古いブランドの一つ。1815年に、ロバート・プリングルが、ストッキング、アンダーウエアの製造会社として創業し、世界でもっとも古いラグジュリーカシミアニットウエア製造会社として、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパ、北米、日本へと進出し、発展をつづけてきた。
プリングルは、1870年代よりカシミアニットをつくりつづけ、1900年初頭にニットをアウターウエアとして初めて紹介したブランドの一つで、今日プリングルを象徴するデザインとして広く知られるようになったアーガイル柄を開発。そしてウインザー公爵やその時代のファッショナブルな人たちに瞬く間に広まった。
プリングルは、ゴルフコースからスポーティなカーディガンとセーターのツーピースを取り出し、ティーパーティでも着ることのできる“ツインセット”を開発。このツインセットは一連のパールのネックレスと組み合わされ、クラシックブリティッシュスタイルのアイコンが誕生した。このクラシックデザインは、2005年に70周年を迎え、毎コレクションで欠かせないテーマとして残っている。また、同社は、男性のためのカラー使いにも留意し、プリングル・ファンの一人でもあった俳優で社交界の名士ノエル・コワードに男性用のピンクのカシミアを紹介したブランドでもある。
『プリングル オブ スコットランド』は、舞台やスクリーンのスターたちにも愛され、1950年代にはセーターガールの元祖、ジーン・シモンズ、デボラ・カー、グレース・ケリー、マーゴット・フォンティーンをはじめ、多くの女性たちが好んでプリングルを着用。現在では、マドンナ、ガイ・リッチ、ニコール・キッドマン、クラウディア・シファー、そしてスカーレット・ヨハンソンなどのスターたちや、若いジェネレーションのスターも愛用している。