中国発ラグジュアリーファッションブランド「單農」(ダンノン)|DAN NONG
FASHION / NEWS
2020年12月25日

中国発ラグジュアリーファッションブランド「單農」(ダンノン)|DAN NONG

DAN NONG|ダンノン

アート、ファッション業界で注目を集める気鋭ブランド

中国発のファッションブランド「單農」(ダンノン)の中国外として初となる店舗が東京・南青山にオープンした。

Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)

ファッションブランド「單農」(ダンノン)は、中国人デザイナーDN氏が2013年にローンチさせたブランドだ。
もともとDN氏は、プライベートで自分自身とアーティストの友人たちのためにオーダーメイドの服を作っていたという。その服がアート界の人々の間で口コミで広がり、ついには独自のファッションブランドとしてスタートしたのだ。
ブランドの発足と同時に、DN氏は彼の自身のデザイン哲学を共有する友人たちとデザインチームを設立。單農のアイテムはすべてこのチームがデザインを手掛けている。
東洋の哲学や文化に根差したデザイン、こだわりぬいた素材、アートシーンとのかかわりなどが、感度の高い人々から高い支持を獲得。北京、上海、広州などの主要都市をメインに中国全土に110の直営店が展開されている。
2020年10月、中国以外では初となる海外店舗が東京・南青山にグランドオープンした。
「現代のクラシック」をテーマに長く着続けることができる高品質のアイテムは日本人の感性にも合いそうだ。

素材にもこだわっており、中国の高品質のシルクやカシミアなどをはじめ、さまざまな地域の良質な素材を、最高のバランスで融合させ、ハイクオリティな仕上がりとなっている。

なかでも日本の素材は全素材の60%近くを占める。布地に和紙を織り込んだ生地、注染、有松搾り、篭染など、日本ならではの伝統的な素材が散りばめられている。
いっぽうで、最先端の加工技術も取り入れられ、日本の繊維会社による手触りのよいポリエステル、固有の技術で開発されたトリアセテートは單農のクリエイティビティをより高めている。
そのほか、アート&カルチャーとの結びつきが強いのも特徴だ。
毎季のコレクションごとに写真家とのコラボレーションによるビジュアル作品を制作、それを発表する場として、中国国内各店舗の液晶ディスプレイで「流動撮影展」を開催。上の写真は、青山店にあるteamLabによるCGアート『Black Waves』。同店内には、東洋美術とデジタル技術の融合で注目を集めるYang Yongliang『Digital Landscape』も展示している。
作家性の強いアート写真の優れた写真家たちとその作品をサポートすべく、ブランド創設時より続けられているこのプロジェクト。今後は青山店での開催も期待したい。

單農 青山店

  • 住所|東京都港区南青山5-5-6
問い合わせ先

單農(ダンノン)
https://dannong.official.ec/