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2015年1月26日
Ermenegildo Zegna|ステファノ・ピラーティのクリエイション
Ermenegildo Zegna|エルメネジルド ゼニア
2014年春夏ミラノコレクション
ステファノ・ピラーティ就任後初のショーを発表
ジョルジオ アルマーニ、イヴ・サンローランなど、名だたるブランドのクリエイティブディレクターを務めてきたステファノ・ピラーティ。2014年春夏のミラノコレクションでは、「Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)」クチュールコレクションのクリエイティブディレクターに就任後、初となるショーが発表された。
Text by IWANAGA Morito(OPENERS)
インダストリアル×テーラリング
今回、ピラーティがはじめて担当したエルメネジルド ゼニアのショーコンセプトは、コレクションは脚本の一部として存在し、映像と音による表現を通してブランドの美意識を語る、という明確なものだった。
音楽を担当したのは、フランスの新世代筆頭ピアニストとして注目を浴びているマクサンス・シランと、スウェーデンのテクノ・インダストリアル・ミュージシャンであるクラス・オールントだ。ピアノの旋律と、ゼニア グループの工場からインスピレーションを得たという機械的なサウンドとをミックス。短編映画やマドンナのミュージックビデオなどで数々の受賞歴を誇る、ヨハン・ソダーバーグ監督の製作した映像とシンクロし、ショーの背景として投影された。
エルメネジルド ゼニアとステファノ・ピラーティが、今回のショーで挑戦したテーマは“矛盾するものの結合”。伝統的な手仕事のテーラリングによるコレクションは、対極にあるともいえる機械的な工業をモチーフとしたインスタレーションのなかで披露された。6月22日、会場になった大再開発エリア「シティ・ライフ」は、ステファノ・ピラーティが打ち出す新生エルメネジルド ゼニアの世界に染まったのだった。
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